2024.03.17 Sunday
花を贈る心のパワー
春の陽気となってきて、桜が咲きそうです。
桜を見ていると、ピンクの優しさ、あたたかさでいっぱいになります。
桜はもちろん、日本だけではなく、中国でも、美しい桜の名所があるようです。
他の国では、どうなのか?と調べていたら、
アメリカでも、全米桜まつりがあるようですが、
この桜はかつて、日本が送ったものだと知り驚きましたので、ご紹介します。
参考 tenki.jp
最初に桜を日本から植樹しようと考えたのは、紀行作家で写真家、ナショナル・ジオグラフィック協会初の女性理事でもある、エリザ・シドモアさん。
日本に訪れたときの、向島の桜の美しさに魅せらたそうです。発案し、募金を集め、活動していきます。
でも、この計画はなかなかすすまなったようです。
植物学者のデイビッド・フェアチャイルドさんが、桜を日本から輸入し、実際にワシントンの気候に適しているのかが
わかり、桜の計画にくわわったそうです。
第27代大統領夫人が、この運動に参加して、さらに現実化していきます。
大統領夫人は、家族と日本を訪れたとき、荒川沿いの桜並木を見て、桜の美しさに心を奪われたそうです。
これを知ったのが、日本の科学者、高峰譲吉博士。ニューヨークに在住し、「アドレナリン」を発見した人物。
高峰博士は、当時の東京市長・尾崎行雄にも協力を要望、東京市から2000本の桜の苗木を贈ることを約束しました。
1909年11月、横浜港から2000本の桜を乗せた船がワシントンへと出航しましたが、
残念なことに、翌1910年1月にワシントンに到着した桜は病害虫に侵され、防疫検査を通過することができず、焼却処分となってしまいました。
次に贈るときは病害虫に侵されることがないようにと、荒川の桜に接ぎ木などを施して、健康な桜の苗木を育てたそうです。
そして、1912年12種類の桜の苗木は、検疫検査を通ることができ、無事に植樹することができました。
アメリカ政府はこのお礼としてハナミズキの木を日本へと贈り、日比谷公園などに植えられました。
現在ポトマック公園周辺には8000本以上の桜が植えられ、今ではワシントンは桜の名所となっています。
記念館を建てる用地を確保するため桜を伐採するとの計画が持ち上がった時、女性グループらが反対、人間の鎖で計画予定地を封鎖し、桜が伐採されるのを阻止したそうです。
花を国が送りあうって、とても素敵ですね。本当に平和の象徴です。
もとは、日本に来た時の桜に感動したから!!!
それを見た市民も、桜を守り、大切にしてくれています。
花は、やはり、心を動かす、美しさがあります。
その花を大切にしている心を大切にすることが、戦争とは真逆なもの
パワーがあるものだと思いました。