私たち人間も動物も、植物も土なしには生きられません。
こちらの『足元の土の五億年』の記事でもご紹介したように、
土の歴史は地球の歴史、また生命の歴史そのものともいえます。
地球の生態系に欠くことのできない存在である「土」ですが、
国連食糧農業機関(FAO)によると、地球上にある土壌の33%以上が
すでに劣化して、2050年までに90%以上の土壌が劣化する
可能性があるそうです。
この危機的な状況を打破するために、農薬や化学肥料の使用を避ける
必要性が叫ばれていますが、土の中の微生物にも大きな注目が集まっています。
土1グラムあたりに1兆の微生物が存在するともいわれます。
微生物の働きによって、植物や動物の排泄物や死骸などの有機物が、
植物が吸収できる無機物へ分解されます。
微生物全体がそうであるように、土の微生物についても
まだ、わかっていることはほんのわずかなのだそうですが、
土の中の微生物の多様性が高く、各微生物が活発に活動していると、
酸素も水もよく通し、土が酸性かアルカリ性かをあらわす指標も
最適な数値を保つ、豊かな土となるそうです。
茨城県にあるDCGテクノロジーは、土の中の微生物の多様性と
活性の高さを分析する技術を開発しました。
微生物の多様性と活性が高い土は、柔らかくふかふかで、
野菜の根がよく発達し、土壌消毒をしなくても
病気にかかりにくくなるのだそうです。
この技術を使って、世界各国の土を調べてみると、
日本はたくさんの微生物がいるとても豊かな土のある国といえ、
伝統的な農業の方法を行っている畑や、
広葉樹、特に大きな木がたくさんある山、つまり里山などには、
特に様々な種類の、元気な微生物が存在しているそうです。
微生物は40億年前に地球に最初に誕生した生命といわれます。
そして、微生物が進化することで、原始の地球の環境や気候が変化し、
植物や動物が生まれました。
今この瞬間も、微生物の働きに支えられて、
私たちは生きています。
地球上にある豊かな土を守っていくためにも、
土の中の微生物が元気に生きることができる環境を
つくっていきたいですね!
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☆新・地球文明の創造 メール・マガジン
2024年3月号2を配信しました。
こちらのブログでもご紹介しました
「海」についての取り組みを
さらに調べまして
3回連載シリーズでお送りしています。
「3月号2」では、
磯焼けを防ぐために駆除・廃棄されていた
栄養不足の痩せたウニを採取し、
実入りの良いウニに養殖する新たな「養殖ウニ」の
国内外の取り組みをご紹介しています。
「4月号」では、
海のごみ問題を解決する研究や取り組みを
4月上旬に配信予定です。
メルマガでは、ブログでご紹介した取り組みについて
追跡調査をし、さらに詳しくご紹介しています。
メルマガは無料で、下記のまぐまぐからご登録いただけます。
https://www.mag2.com/m/0001670848
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以前は土地の利用に制約がありました。
また、歴史的な建物も多かったので、再開発が進まなかった場所でした。
職場が大手町に移った時、古いコンクリートの無機質なビル群が多くて
「緑が少ないところだな」と思ったものです。
そんな大手町に、森ができたのは2013年8月です。
規制緩和によるビルの高層化が進み、建物の敷地面積を小さくできた事から
敷地全体の約3分の1に相当する約3,600?に、
千葉県の君津で育った樹木を移植し「大手町の森」が作られました。
コンセプトは、「都市を再生しながら自然を再生する」 との事。
そして11年もの歳月を経て、「大手町の森」は立派な森に成長しました。
「大手町の森」の整備効果は、主に3つあるそうです。
1.生態系ネットワーク
「皇居」に近い距離に「自然の森」を作る事で、様々な生き物が
行き交う移動拠点となり、都市の生態系を充実させる。
2.ヒートアイランド現象の緩和
約3,600?もの自然の森の、木々の蒸散作用や土壌の保水力による
クールスポットの形成。
3.水の循環利用
屋根や人工地盤への降雨を植栽の潅水に利用したり、
ゲリラ豪雨時の敷地外流出防止に寄与。
施工時に意図して植えた植物は117種でしたが、
2021年の調査では301種類の植物が確認できるようになったそうです。
鳥類はメジロ、ヤマガラ、キビタキ、ヒヨドリ、タカやハヤブサなど13種類。
渡り鳥も羽休めに立ち寄るようで、昆虫類も多く生息し、
そして、タヌキまでみつかったそうです。
人が造ったコンクリートのビルは、月日が経つと老朽化し建て替える必要があります。
「大手町の森」は、時と共に多様性の森に進化して行きます。
出来た当初は、ひょろひょろっとした細い木ばかりで、森という感じでは
ありませんでしたが、現在は、木々は成長し、小さな渓流もあります。
春の訪れと共に・・・(森に集まる動植物と同じく)
森のベンチには、癒しを求めるビジネスマン・ビジネスウーマンも
集まって来るはずです。
尚、複数の自然の森を調査した結果、「大手町の森」の敷地の中では、
森と、人が通る通路を分けて、森づくりに取り組んだとの事でした。
都心のオアシスを護るためには、必要な事なのだろうと思いました。
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桜を見ていると、ピンクの優しさ、あたたかさでいっぱいになります。
桜はもちろん、日本だけではなく、中国でも、美しい桜の名所があるようです。
他の国では、どうなのか?と調べていたら、
アメリカでも、全米桜まつりがあるようですが、
この桜はかつて、日本が送ったものだと知り驚きましたので、ご紹介します。
参考 tenki.jp
最初に桜を日本から植樹しようと考えたのは、紀行作家で写真家、ナショナル・ジオグラフィック協会初の女性理事でもある、エリザ・シドモアさん。
日本に訪れたときの、向島の桜の美しさに魅せらたそうです。発案し、募金を集め、活動していきます。
でも、この計画はなかなかすすまなったようです。
植物学者のデイビッド・フェアチャイルドさんが、桜を日本から輸入し、実際にワシントンの気候に適しているのかが
わかり、桜の計画にくわわったそうです。
第27代大統領夫人が、この運動に参加して、さらに現実化していきます。
大統領夫人は、家族と日本を訪れたとき、荒川沿いの桜並木を見て、桜の美しさに心を奪われたそうです。
これを知ったのが、日本の科学者、高峰譲吉博士。ニューヨークに在住し、「アドレナリン」を発見した人物。
高峰博士は、当時の東京市長・尾崎行雄にも協力を要望、東京市から2000本の桜の苗木を贈ることを約束しました。
1909年11月、横浜港から2000本の桜を乗せた船がワシントンへと出航しましたが、
残念なことに、翌1910年1月にワシントンに到着した桜は病害虫に侵され、防疫検査を通過することができず、焼却処分となってしまいました。
次に贈るときは病害虫に侵されることがないようにと、荒川の桜に接ぎ木などを施して、健康な桜の苗木を育てたそうです。
そして、1912年12種類の桜の苗木は、検疫検査を通ることができ、無事に植樹することができました。
アメリカ政府はこのお礼としてハナミズキの木を日本へと贈り、日比谷公園などに植えられました。
現在ポトマック公園周辺には8000本以上の桜が植えられ、今ではワシントンは桜の名所となっています。
記念館を建てる用地を確保するため桜を伐採するとの計画が持ち上がった時、女性グループらが反対、人間の鎖で計画予定地を封鎖し、桜が伐採されるのを阻止したそうです。
花を国が送りあうって、とても素敵ですね。本当に平和の象徴です。
もとは、日本に来た時の桜に感動したから!!!
それを見た市民も、桜を守り、大切にしてくれています。
花は、やはり、心を動かす、美しさがあります。
その花を大切にしている心を大切にすることが、戦争とは真逆なもの
パワーがあるものだと思いました。
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「磯焼け」という、海藻類が激減して、海が砂漠化する現象と
その対策として、廃棄予定の野菜を使ったウニの養殖が紹介されていました。
そもそも藻って何?ということで、海藻について調べてみました。
藻がどれほどすごいかというと
1,おいしくて栄養満点
日本人にとって身近なのは、昆布やワカメ、ヒジキなどの海藻類。
鉄分、マグネシウム、カルシウムなどのミネラルや、食物繊維が豊富に含まれています。
2,環境を浄化する
海で生活する藻類は、多くの生き物の住処となっていたり、
水中の有機物を分解して水をきれいにする、
光合成をして大気中の二酸化炭素を吸収し、酸素を生み出す、など
海水や大気中の環境を浄化します。
3,バイオ燃料を作り出す
しかも、菜種や大豆のようなこれまで使われてきた原料に比べて効率が高く、
すでにドイツの藻類栽培施設では、これをドローンの燃料として使っていて
研究者らは、このような持続可能な燃料によって、
飛行機からの炭素排出量を最大80%削減できると考えているそうです。
4,ウィルスを抑制する
2020年の研究によると、紅藻類は新型コロナウイルスを含む
一部のウイルスの複製を抑制することができるということです。
褐藻類は体の免疫系を刺激することが示されています。
一方、人間の活動と気候変動によって、藻が大増殖する
「藻類ブルーム(水の華)」という現象も起きているそうです。
藻類ブルームが発生すると、水域への日光や酸素の供給が妨げられ、
生態系全体が破壊されることもあり、
極端な例では、藻類ブルームから生じる危険な毒素が原因で、
人や動物が病気になることもあるそうです。
地球にも動物、人にもなくてはならない「藻」を守り、活かしていく取り組みについて
これからも調べていきたいと思います。
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棚田とは、山の斜面や谷間の傾斜地に階段状に作られた
水田のことを言います。
山の斜面を水田が広く覆う姿は圧巻で、その光景は美しく、
訪れる多くの人が「懐かしい」と感じる日本の原風景で、
日本の絶景としても話題になることがあります。
棚田の歴史は古く、古墳時代には
棚田が出現していたと考えられています。
山間部や海岸部の食糧自給に活躍した棚田は、
江戸時代では各藩の石高を増やすために
水回りの良い斜面に水田を開くことが進められ、
開発のピークを迎えました。
しかし、枚一枚の面積が小さく、
傾斜地でコンバインのような機械での作業が難しいこと、
山の斜面では台風の影響を受けやすいこと、
用水の確保が難しいなど課題があり、
中山間地域の過疎・高齢化にともなって、
1970年代頃から減反政策の対象として耕作放棄され始め、
今では40%以上の棚田が消えているといわれています。
そんな棚田ですが、17年ほど前、
岡山県美作市(みまさかし)の上山という小さな村で
「8,300枚の棚田」を再生しようと「英田上山棚田団」が結成され、
棚田の再生活動が始まりました。
毎年10ヘクタールほどの棚田を維持し、
その2ヘクタールで米が作られています。
現在、人口約140人の集落に42人、
約20世帯の移住者がともに暮らすようになり、
里山での暮らし、自然と共生する実践の場として進化しています。
活動理念「ライステラスライフ照ラス」のもと、
古き良き文化と新しき良き仕組みを選び続ける棚田の活用を進めています。
2021年には上山地区が「つなぐ棚田遺産」に認定されました。
<活動概要>
2021年からは「棚田の稲株主」を軸としてコミュニティをつくり、
上山地区内の主に八伏、後逧の棚田(約1.5ha)を保全・再生しています。
この取り組みとしては稲株主が増えるほどに棚田の活用が進むと共に、
都市部の稲株主も棚田の米作りの楽しさを享受できる、
双方向に良い仕組みとなっています。
「地域伝統文化の継承」として、
過疎高齢化により廃れてしまった、夏・秋のお祭りに行われていた獅子舞を
棚田団初期メンバーである水柿大地さんが復活させ、毎年開催しています。
これを次世代にも引き継ぐべく、地域の若者にも伝承しています。
江戸時代よりもはるか昔から続く水路掃除の参加も、
地元住民だけでなく近隣大学生、稲株主の参加もあり、
上山恒例の大イベントとなっています。
いちょう庵間借りシステム「カリント」。
英田上山棚田団の活動拠点である、囲炉裏もある
風情豊かな古民家「いちょう庵」。
この空間をもっと沢山の方に楽しんでいただける空間にしたい!
と間借りシテム「カリント!」を始めました。
(カリント!は岡山弁で「借りたい!」という想いを表現しています。)
このカリント!システムを利用して、
これまではカフェやネイルサロンなどの間借り出店があり、
初めて上山棚田を訪れる方も多数いたそうです。
(「英田上山棚田団」HPより引用)
私たちの祖先の知恵が詰まった「棚田」の再生から
新しい共同体、里山暮らしをを目指す活動は、
環境を守り、人間が自然と共存する取り組みとなっています。
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自然が持つ力を防災や生物多様性に活かす「グリーンインフラ」の一つに、
「雨庭」というものがあります。
国土交通省によると、雨庭とは、
「地上にふった雨水を下水道に直接放流することなく、一時的に貯留し、
ゆっくり地中に浸透させる構造を持った植栽空間であり、
雨水流出抑制に加え、水質浄化、修景・緑化、ヒートアイランド現象の
緩和などの効果が期待できる」
とのことです。
大雨や台風による河川の氾濫など、都市の水害も増えていますが、
アスファルトに覆われた都市空間では、地上に降った雨はほとんど地中に
染み込むことなく排水されています。
そのため、
「雨庭は、道路上にあふれる雨水を一時的に貯めることで、氾濫を抑制し、
地下水を涵養することで健全な水循環に貢献する」
とのことで、
都内では、自宅の庭で雨庭づくりをする講座の人気が高まるなど、
グリーンインフラの一つとして注目されています。
実際にどのように作るかというと、雨水が地中にゆっくりと浸透するよう、
掘ったくぼ地に砂利の層を敷いたり、植物を植えたりして作っていくそうで、
雨水をためるタンクの購入や雨水を地中に浸透させるための升や管などの
設置に補助金を出す自治体も増えているようです。
現在、全国1741の市区町村のうち、300を超えるところが
設置補助をしているそうです。
たとえば京都市の取り組みでは、四条堀川交差点など、いくつかの交差点に
雨庭が設置されています。
道路のブロックの一部を穴あきのものに替えることで、歩道だけでなく
車道に降った雨水も雨庭に取り込むことができます。
雨庭の特徴として、
集水(塗装面などに降った雨水をためる)
↓
貯留(集めた水を一時的に貯める)
↓
浸透(貯めた水をゆっくりと地中に浸透させる)
となっており、実験では、屋根に降った総雨量の約63%をカットできた、
という例もあるそうです。
このような雨庭は、アメリカでは1990年にメリーランド州で、
下水道の負荷軽減、水質浄化、地下水涵養などを目的とした
治水対策の一つとして生み出されました。
日本では、例えば、1392年に創建された銀閣寺や、清水寺などの庭園で、
敷き詰められた小石などで流れが表されていますが、普段は水がなくても、
雨が降ると雨水が数十センチほどたまり、本物の流れのように見えるそうで
庭の掘り込みが雨水を一時的に貯める機能になっています。
このような雨庭は一か所では小さな力でも、増えていくことで、
特に都市部では効果が出ていくことが考えられます。
そして何より、アスファルトで覆われているより、砂利が見える州浜や
植物がある景観のほうが美しくていいですよね。
自然と共生していくことを、現代の生活の中で工夫して模索していくことは
防災的な意味とともに、新たな景観、緑化なども考えさせてくれると思います。
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☆新・地球文明の創造 メール・マガジン
2024年3月号1を配信しました。
こちらのブログでもご紹介しました
「海」についての取り組みを
さらに調べまして
3回連載シリーズでお送りしていきます。
「3月号1」では、
磯焼けにならないように原因の一つであるウニを
海から取り除いて、廃棄予定の野菜で養殖する
「野菜ウニ」の取り組みをご紹介しています。
「3月号2」では、
「野菜ウニ」がかかえる難しい課題への
新たな国内外の取り組みを3月下旬に、
「4月号」では、
海のごみ問題を解決する研究や取り組みを
4月上旬に配信予定です。
メルマガでは、ブログでご紹介した取り組みについて
追跡調査をし、さらに詳しくご紹介しています。
メルマガは無料で、下記のまぐまぐからご登録いただけます。
https://www.mag2.com/m/0001670848
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2月にメンバーが撮影したフォトをお贈りいたします。
少しずつ春に近づいているのが分かります。
十月桜、梅、と、寒い中でも咲き始めた花があります。
自然界は季節を通して、その美しさを見せてくれますね。
また、今回は、メジロ、カモ、など、生き物の撮影にもチャレンジしました。
動く被写体はむずかしいところもありますが、動物たちは可愛いです^^
どうぞご覧ください。
お花の中心が小さな太陽のような、美しい紅梅でした。
歴史ある庭園で、金屏風に描かれたような紅梅と出会いました。
梅の蜜を一生懸命吸っていたメジロ。お食事中にちょっと一休みです。
池のカモちゃんが羽ばたいていました。
美しい立ち姿、カモちゃんの舞です。なんとなく得意そうな顔をしています。
庭園の八重桜のようなピンク色の十月桜は、青空に映えています。
後ろのビルにも青空が写っています。
都会の庭園の梅、背景にビルがあるのもなぜかしっくりくる感じがします。
薄いピンク色が綺麗です。春の訪れを感じます。
3月のフォトも楽しみにしていてくださいね。
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竹の成長は早いので、活用できたら、
企業にも、環境にも、低価格なら消費者にもいいな〜〜と思います。
竹で作った下着は、静電気がおきにくいということを、聞いて、
私も注目しています。
竹で作った化粧品も興味ありますね。
タケノコの美味しい季節になります。
口にはいるものから、身の回りに、竹がいかされるといいな〜〜と
思います。
https://shin-kokoro.com/iikoto/
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ところが、木材の自給率は4割弱で、木材輸入量は世界第4位だそうです。
そして、森林の利用が進まずに放置され森の木々が枯れてきているという問題を抱えています。
問題の背景には、1964年東京五輪の開催年に木材貿易の完全自由化、さらに1985年のプラザ合意による円高により、輸入材が木材市場を席巻したことがあるようです。
森林は、木材として利用するために伐採して間引くことで、根をしっかり張り、土壌流出を防いだり、水の浄化機能や貯水機能が働いたりと、森を守る役割を果たします。
それに、日本には四季があるので、木には美しい年輪ができます。
そんな日本の美しいしい木を護り、森林資源として活用するために、伊那市の企業では、枯れてしまう前にアカマツを経木として利用する取り組みを始めました。
経木は、アカマツの木を薄く削り出して作られたもので、抗菌・調湿作用があり、江戸時代から食べ物の保存に役立てられてきたそうです。
今も昔も、木を薄く削る高度な技術が可能にした日本の大切な資源となっています。
現在は地球環境問題の解決策として「プラスチックごみの削減につながる」「間伐材を使うことで森を守れる」と、その価値が再認識されはじめています。
ほかにも森林資源の活用で、クロモジも注目されており、古来より日本人が自然の恵みをいただき、自然と共存してきたライフスタイル全般が地球環境問題の解決策になることを示唆しているように思います。
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日本には、里山、里海など、人が自然に手をいれて自然を維持して、
人と自然とが共生してきたという長い歴史があります。
阿蘇山の火山活動によりできた火山台地の上に広がる
阿蘇の草原もそのひとつです。
阿蘇の草原は1万年以上前、縄文時代には存在していたといわれますが、
人の手が全く加わらなければ、木々が生い茂る森林になってしまいます。
人が生きていくために野焼きをして、放牧をしたり
草原の草を刈り取って使い続けたりすることで
阿蘇の草原は維持されてきたのです。
草原があることにより、生物の多様性が保たれ、水資源が守られ、
土砂災害などを減らすことができます。
また、草原で野焼きを繰り返すことで膨大な量の炭素が地中に蓄積され、
地球温暖化防止にもつながるそうです。
しかし、技術の進歩によって草原と人との関わりが急激に減少し、
この100年で阿蘇草原の面積は半分以下になり、
30年後には、さらに今の半分以下になるという危機に直面しています。
そこで草原を管理する「牧野組合」、行政、
民間団体などが一体となった「阿蘇草原再生プロジェクト」が
立ち上がりました。
プロジェクトでは、1999年より九州を中心に全国から
野焼きボランティアを募り研修会を行って、
人手不足や高齢化によって野焼きなどができなくなった地域に派遣、
大きな成果をあげています。
また、草原の野草の堆肥を使った草原の土壌に優しい伝統的な農業の継承や、
天然の草刈り機である「あか牛」の放牧の促進、
草原を知ってもらうためのアクティビティやイベントの開催、
募金活動などもおこなっています。
日本の草原は明治時代には国土10%あったそうですが、
現在はなんと1%にまで減っているそうです。
人が自然の恵みをいただきながら、人が自然に手を入れ維持することで、
より様々な生き物が生きていける自然環境を人が育んでいく。
自然と人とが調和した生き方、伝統をつないでいけるよう、
私たちひとりひとりも、まず自分事として意識をしていきたいですね。
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また、地下茎は横に伸びるため、放っておくと次々にタケノコが芽を出し、
竹が育って行きます。
今全国で、竹林の管理ができなくなった「放置竹林」が増えていることが
問題となっています。
竹は数十年から百年の間で枯れてしまう生態である事から
一時国内竹材の供給量が減った事があったそうです。
対策として、価格が安い輸入品に頼る事になった事と、
また、後継者不足などにより竹林の管理が行き届かなくなった事が
大きな要因のようです。
整備されていない竹林を放置すると、森林が竹に浸食されて、
集中豪雨による土砂崩れの危険性も高まるため
林野庁では、竹の伐採と除去や間引きを行っています。
しかしながら、竹の成長に追いつかないのも現状のようです。
そんな状況の中、輸入の家畜の飼料価格の高騰が続いているため
宮崎県の企業が、厄介者だった「竹」を原料にした新しい豚の
飼料を開発しました。
では竹をどのように加工して飼料を作るのか、ですが、
固い竹を粉砕し、乳酸菌を入れて発酵させ柔らかくして作るそうです。
食物繊維が豊富な竹の飼料は、子豚たちにも大人気で、
且つ、エサ全体の2%を竹の飼料に変えただけで、豚舎の臭いが軽減され
肉質自体も癖のない味になったそうです。
また1頭の豚を生産するために必要なエサの量は、竹飼料を入れて育てた
ブランド豚の方が、50kgも少ない量で同じ大きさに成長するそうです。
その結果、年間の餌代の大きなコスト削減につながりました。
この養豚場の方によると、「鍵は腸内環境にある!」 そうで、所謂「腸活!」
「豚の腸が元気になり消化吸収力が良くなったと思う」との事でした。
原材料は「放置竹林」ですから、この宮崎県の企業は無償で伐採を行っています。
よって、「無償なら切ってほしい」という話が沢山来るようになり、
伐採予定は2年先まで埋まっていて
ウィンウィンの関係になっているようです。
また、竹飼料は家畜だけでなく、ピーマンやいちご、マンゴーなどの
作物の肥料としても活用され始めているそうです。
タケノコの近年の輸入量は全体の約9割近くになっており、その大半は中国産です。
もっと国産のタケノコが注目されれば、「放置竹林」も
減って行くかも知れないですね。
国産の旬のタケノコは、香りも良いし歯ごたえもあって美味しいです。
そろそろ初物の収穫と出荷が始まると思いますので
今年は、国産の旬タケノコで「タケノコご飯」を作って
春の味覚を味わいたいなと思いました。
]]>東京大学先端科学技術研究センター准教授で動物言語学者の鈴木俊貴さんは、
鳥の言葉を解明し、文法まであることを突きとめた注目の動物言語学者だそうです。
ヤフーニュース
鳥の言葉を解明した動物言語学者「高度な言語能力は人間にしかないと考えられてきたが、実は動物も言葉の力をもっているかもしれない」より
鈴木さんは、シジュウカラの観察から、
おそらく20以上の単語をもち、なんと!単語の組み合わせで文章を作る能力があることが
わかったそうです。
植物が、信号を発して、鳥を呼んだり、周りの植物にも信号を出している
ということを知った時も、
人は自分たち以外の生き物を下に見ているのだな〜と
思いましたが、
今回も、動物たちは、会話をしているという事実がわかって、
人だけが、地球に住んでいるわけではない
という事実をまた再確認した気がしました。
多種多様な生物が生きていることは、わかっていても、
植物や、動物が会話している、心があることへの意識が
薄い気がします。
都合がよく見てしまうのが、人のやってしまうところだと思います。
梅の写真を撮っていると、メジロが梅の木にくることがありますが、
鳥の世界も気にしないと、通りすぎてしまいます。
今は、鳥、動物、人は別々ですが、
別々から、本当に共存していけたら、本当にいいな〜〜と思います。
鳥の言葉を解明した、鈴木さんの言葉です。
「僕たちがもっと原始的だったときは動物たちの言葉も分かっていたはずだ。だが人間はどこかで動物の言葉に耳を傾けなくなってしまい、自然との付き合い方が分からなくなってしまった。失ってしまった能力を取り戻して、自然のことをちゃんと理解し観察するような世界がきたら僕たちの生活はもっと豊かで平和になるのでは。よく『鳥の言葉で地震予報できる?』などと言われるがそんな話ではない。鳥の言葉が一つ分かるだけで僕たちと自然環境のつながりが強化されるし、見える世界が一つ広がる」
自分から心を向ける、開いていくことが、第一歩に思えました。
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1月にメンバーが撮影したフォトをお贈りいたします。
今年は、新しい年の始まりの日から、いろいろなことが起きました。
早くすべての方々に穏やかな日々が来ますように。
1月にメンバーたちが撮影したフォトは、新年を感じるもの、
冬の花などがあります。
着実に、冬から春へ、一歩ずつ、進み始めています。
その美しさを感じていただければと思います。
紅、白、緑、金色のお正月花。
新年を象徴する日本の伝統の色はとても清々しく美しいです。
手前の千両の赤い実がハートのように重なって映り
新年に生命の誕生を祝っているようでとても愛らしかったです。
都会の中で見つけた十月桜です。
八重桜に似ている花ですが、もう少し小さく、寒い冬に咲いているところが
可愛らしいです。
桜の美しさと少し春の訪れが感じられます。
タチカンツバキの花は、椿ですが、上に伸びて、山茶花のように花びらが散ります。
地面に散った花びらも綺麗でした。
キラキラの陽光を浴びた冬の花です。
今年もメンバー一同でブログを書いていきますので、
どうぞよろしくお願いいたします。
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東京に初めて公園が誕生したのが1873年とのことで、
ちょうど都立公園150周年になります。
もともと江戸の町では、大名屋敷の庭園の木々は塀の外からも花が見えて、
通る人々がお花見を楽しめたそうですし、町民の家の玄関先にも
朝顔を咲かせたり、と、街中にいろいろな花がある、
今で言えばガーデニングのような町だったそうです。
今でも朝顔市、ほおずき市など、園芸好き町民の名残がありますね^^
ところが、公園という新しい概念が今に通じる形に発展したのは、
じつは150年ほど前なのだそうです。
今では公園は当たり前に観られる光景ですが、
誰もが集って憩える場所、というのは、きっと、もとは、
お花見だったり、鎮守の森だったり、浜辺や丘、と、
人工的に用意された場所でなくても、
もともと自然の中にたくさんあったのでしょう。
たとえば、東京の日暮里は、春は桜のお花見、秋は紅葉、と、
江戸町民が楽しめるとても美しい丘だったそうで、
筑波山や富士山も眺められる、日が暮れるまで遊んで楽しい里、
という意味が地名にあったという説があります。
開国して明治になって、社会システムも都市も大きく変わったのですが、
街中に公園を造る、ということで活躍したのが長岡安平氏という造園家です。
設計した東京の公園では、飛鳥山公園、浅草公園などのほか、
全国40か所にも及び、全国各地の素晴らしい公園を設計しています。
東京タワーがあることで有名な芝公園には、もみじ谷という所がありますが、
ここは長岡安平氏が手掛けた公園の中で唯一そのまま現存する所だそうで、
他は関東大震災、戦災、などで、様変わりしていったとのことです。
長岡安平氏の設計の思想では、
園内に植える樹木はその土地に適した自然木であること、
人の目を楽しませる花弁花樹であることであり、
敷地の広さや坂道の勾配など、さまざまに設定したそうですが、
それが今、私達が観ている町の風景につながっているのでしょう。
明治になって様々な分野で欧米のものを取り入れてきましたが、
公園ではすべて欧米風ではなく、欧米風の美しさや機能性を取り入れながら、
日本庭園のような雰囲気も持っている公園があるのは、
このように活躍した方が「自然」を大切にするという設計思想を
持っていらしたからなのだなと思いました。
また、芝公園の芝丸山古墳は明治になって考古学の先駆者である坪井氏の調査により、
前方後円墳であることが確定したことで、
長岡安平氏も公園の設計だけでなく園内の史跡保全にも尽力されたそうです。
ちなみに、芝丸山古墳は江戸時代までは丸山と呼ばれて、古墳の上には
お茶屋さんもあるような人気の場所だったそうです^^
現在、芝丸山古墳の周りにあった古墳は、東京タワーとその周辺になっていますが、
この大きな前方後円墳は今も残っており、都心にありながら古墳の上にも行ける、
とても貴重な場所になっています。
人々が憩う場所、そして、史跡の保全、と、生涯にわたって
大変に尽力された方がいるからこそ、今の東京の公園の景観があると思うと、
一人の方の努力が本当に後々まで多くの人のためになるのだなと、
この話を知ってとても感動しました。
みんなのために、そして、美しいものや大切なものを護ろう、とすることは、
尊いことだと思いました。
東京は大都市ですが、人口に対して緑が多いと言われています。
このような歴史があってこそ、感謝の気持ちです。
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今号は、受け継ぐにプラスしてきた、
誰もが見たことがある、ものを作っている企業のお話です。
プラスする、くっつけることは、なんだか日本が得意そうなことだな〜と
思います。
結ぶということだと思います。
紐だったり、そして、のりだったり。のりの進化のお話です。
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ネイチャーポジティブとは、2030年までに自然と生物多様性の損失を食い止め、反転させ、回復軌道へと変えること。
背景には、2022年にモントリオールで開催された生物多様性条約のための国連会議で、「昆明・モントリオール生物多様性枠組」という世界目標が定められたことがありました。
特徴的なのは、企業の行動に焦点を当てた目標が多く、自然資源の回復は、企業も取り組むべき課題だと強調されたことにあるようです。
環境省からも2023年2月にネイチャーポジティブ宣言が出され、実現に向けた社会経済の変革を目指すことが宣言されました。
この宣言には4つの柱が示されているのですが、どれも新しい文明を創造するのに重要だと思ったので、転載させていただきます。
1.我々の社会・経済が自然資本に依存していることを自覚し、豊かな生態系を維持し回復させる社会経済活動の拡大に取り組む。
2.生物多様性による恩恵とそれによる人間の幸福をもたらすネイチャーポジティブの実現のため、脱炭素や循環経済、防災、地域活性化などの諸課題も含めた一体的な解決を目指す。
3.日本において育まれてきた、地域固有の自然観・文化・産業を尊重する自然資本の持続可能な利用・保全を推進する。
4.上記の取り組みに当たり、知見の共有、人材の育成、対話をはじめとするマルチステークホルダーの連携を重視する。
転載元 NPdiclaration.pdf (env.go.jp)
この宣言に参加している団体は、企業、自治体、NPOなど現時点で22団体です。
新しい取り組みなので、今後もっと参加団体が増えていって欲しいですね。
また、今後、TNFD(自然関連財務情報開示タスクフォース)というフレームワークに基づいて、企業が自然資源に与える影響やリスクなどの情報開示がもとめられるようになるそうです。
これにより、投資家はどの企業に投資をするか判断することになります。
投資家ではなくても、各企業がどのようなネイチャーポジティブの取り組みをしていくか注目し、例えばその企業の製品を買って応援することもできると思います。
多様な生物やすべての生命体が豊かに生きるために地球環境を回復させるのは急務です。
投資家でなくても、例えば、企業の製品を買って応援することもできますし、ひとりひとりがそう選択し行動することで、地球環境を護るための経済の循環を作ることができるのではと思いました。
]]>
産卵場所や住みかでもあり、また二酸化炭素を吸収し
酸素を供給してくれる場所として、海、そして地球全体の
生態系のためにとても大切な存在です。
しかし、今、日本全国で、また世界的にも問題となっているのが、
海藻が著しく減少する「磯焼け」です。
磯焼けの原因は、生活・工業排水の流入など様々あり
海水温が年々上昇していることで、海藻を食べるアイゴなどの
魚やウニの活性が高い時期が長引き、海藻を食べつくしてしまう
「食害」も原因のひとつと考えられています。
この磯焼けの問題を解決し、海の生態系を再生を目指そうとしているのが、
シーベジタブル社は、四万十川河口部の水温上昇によって、
収穫量が激減していた青のりを、清浄でミネラル豊富な地下海水を用いて、
陸上で栽培することに成功しました。
そして、この技術を応用し、海水温が下がって
食害を受けない時期や海域を特定、地域の漁師さんたちとも連携して、
その環境に適した海藻を海面で栽培しています。
海藻を海面で栽培すると、一時的に海に海藻がある状態を作ることができ
海の生態系のバランスが整う可能性があるのだそうです。
また、岩手県の水産会社、北三陸ファクトリーでは、
磯焼けを防ぐために駆除・廃棄されていた栄養不足の痩せたウニを採取し養殖、
実入りの良いウニにすることに成功しました。
さらには、ウニの殻を活用し「施肥ブロック」を製造。
ブロックを海中に沈め藻場の再生活動も行っており、
この施肥ブロックを用いることで海藻が繁茂することが、
確認できたそうです。
一度傷ついてしまった豊かな地球環境を取り戻すために、
「現状を維持する=サステイナブル」から、
さらに一歩進んで自然が持つ本来の力を取り戻し、
環境を再生していこうという動きが「リジェネラティブ(再生するの意)」として、
今いろいろな分野で、広がってきています。
シーベジタブルさんや北三陸ファクトリーさんの活動は、
日本の水産分野での「リジェネラティブ」な動きとして
世界からも注目されているそうです。
]]>環境省が2010〜16年度に全国10地点の海岸で実施した
漂着プラごみの調査では、重量比で漁網・ロープが41%、
飲料用ボトルが7%を占めました。
16年の世界経済フォーラムでは、50年までに
世界の海洋プラスチックごみの重さが魚の重さを上回る、
との試算が発表されました。
プラスチックは丈夫であるが故に、
分解されずに最終的に海に流出します。
それを餌と間違えた魚が食べるなど
健康への影響も懸念されています。
世界では、様々な「分解されるプラスチック」(生分解性プラスチック)
が開発されています。
日本で多く流通している「ポリ乳酸」を使った生分解性プラスチックの場合、
分解するには「温度60度、かつ湿度60%」という条件が必要です。
しかし、自然界ではほぼこうした環境は存在せず、
川や海に流出してしまうと、分解される可能性は極めて低くなります。
こうした中、東京大学の岩田忠久教授は
「使っている間は頑丈で、役目を終えたら“分解する”」
まるで魔法のようなプラスチックの開発にこぎつけました。
プラスチックの中に、あらかじめ「酵素」を閉じ込めておくことで
プラスチックが川や海に流出して砕けて、内部に水が入り、
中の「酵素」が水と反応して分解が始まるという仕組みです。
酵素を閉じ込めたプラスチックのフィルムを海水に浸すと
時間の経過とともに、見事分解が始まり、
フィルムを細かくするほど、
分解のスピードが速くなっていくことも確認できました。
今、プラスチックの研究者たちは、
環境に残ってしまうプラスチックごみ問題を解決するために
さまざまな“分解スイッチ”の開発に挑んでいます。
水圧や、塩分濃度、光、温度、pH、といった環境条件を
スイッチが入るトリガーにしようという試みです。
例えば、海底に沈みプラスチックごみになってしまうことが懸念される
切れた“漁網”には、“水圧スイッチ”などが検討されています。
ふだん漁を行う深さの水圧では分解せず、
海底に沈んで一定以上の水圧がかかると、
分解スイッチが入る構造にできないかという研究も進んでいます。
実は、プラスチックは、“動物を守るため”に開発されました。
もともとは象牙で作られていたビリヤードの玉。
製造のために多くの象を人間は殺してきました。
それを止めるために科学者たちが開発したのが、
プラスチックの始まりと言われています。
東京大学 岩田忠久教授は、
「動物を守る、環境を守るために、
プラスチックは開発されたと僕は思っています。
使い終わったプラスチックを“ゴミ”という悪者にするのではなく、
“最後まで使いこなす役目が人間側にあるのではないか”
と考え、研究を続けてきた。」
と話します。
基本的には、プラスチックを使う一人一人が
プラスチックを可能な限り、集めて、回収して、
リサイクルをすることが重要です。
それでも漏れてしまい、環境中に流出した時に
分解するという「生分解性プラスチック」の役割が
期待されています。
初日の出について、少し調べてみました。
wikipediaより
初日の出は、江戸時代からさかんに行われていたようです。
四方拝という天皇の元旦の儀式がはじまりで、それが庶民のあいだに現在の形でひろがり、
初日の出という習慣になったそうです。
そしてその四方拝とは?
天皇が1月1日の早朝、天皇が天地四方の神祇を拝する儀式である。殿上ではなく庭上で行われるのは天皇自らが地上に降り立ち身をへり下り天神地祇を拝するという意味があるとされているそうです。
新年の祝賀、一般参賀などあって、とても多忙なのに、驚きました。
私達は、その年初めて登る太陽に、祈り、
天皇は、天地に祈る。
日本は年の始まりから、祈るということを大事にしてきたのだな〜と思いました。
私は、元旦ではなかったですが、太陽と海の撮影をしていて、
太陽に向かうと、厳かな気持ちに自然となり、感謝で手をあわせたくなりました。
自然界に対し、自然とでてくる気持ち。
それが、風習として根付いているんだなと思いました。
]]>
日本人は古くから苔の美しさを愛で、多くの歌にも詠まれ、
寺院や人家の庭園に取り込んで、その落ち着いた緑の雰囲気は、
こころの安らぎとなってきました。
日本人には馴染みのある苔ですが、
苔ついて私たちは知らないことが多いのかもしれません。
苔は樹木に比べて二酸化炭素を体内に取り込んで固着させる量や期間が長く、
一説には大気中と同量の二酸化炭素が世界の湿原地帯にあるコケの中に
溜め込まれているのだとか。
苔は根が無く全身で水や養分を吸収するため光合成でCO2を吸収し、
大気の中に含まれるPM2,5と呼ばれ汚染物質と見なされる微小粒子が
苔にとってはご馳走となり取り込むことで
大気浄化にも貢献していることも分かってきました。
株式会社グリーンズグリーン (https://greensgreen.jp/) の佐藤靖也さんは、
植物バイオ技術の第一人者でもある医学博士である父の征也さんから、
苔が他の植物に比べ多くのウイルスや有害物質を吸着しているなど苔のすごさを聞き、
このコケパワーを地球温暖化、環境改善、農家雇用創出に活用できないかと研究し、
日本にあると言われている約2〜3000種の苔の中に、
唯一太陽と乾燥が好きな砂苔があると知り「砂苔シート」を開発しました。
アスファルトや岩でも生きていけて、雪にも強く、4〜50年持ち、
ほとんど世話がいらないという順応性の高さ。
裏面は防草シートで緑化を維持しながら雑草を防除という一石二鳥のシートは、
鉄道の線路周り、高速道路周りに採用され、安全面や草刈り費用の削減、
緑化、環境保全につながっています。
また日本全体で年々増加している耕作放棄地は約42.3万ha(2015年)で、
東京都2つ分となっている問題や、若者の就農につながるよう、
誰でも出来る農業として全国各地で苔を作りたいと取り組んでいます。
苔は肥料がいらず、苔が好む条件があれば放置して育てられるそうです。
脱炭素という世の中の流れの中、石油精製を止める事になった製油所は
敷地内に生えていた砂苔での自給自足で苔の栽培を始め、
次世代事業にシフトしようとしています。
土を使わない「砂苔シート」は、、乾燥時は軽く運搬に適していて、
ハサミでカットできる使いやすさで、盆栽や苔玉、庭園に敷き詰めたり壁面に貼ったり、
観賞用やインテリアに、また屋上緑化など多用途に使えます。
乾燥して閉じた状態に霧吹きをかけるとまるで花のようにに美しくパッと開きます。
近年は苔の人気に比例して天然苔の乱獲が問題となっているので、
天然苔の代替品として普及させることで、天然苔の保護につながります
土を使っていないので検疫上の問題もクリアでき輸出が可能で、
グリーンズグリーンの佐藤靖也さんは海外の緑化問題等に向けても、
日本の苔の技術を世界へ出していきたいと苔の栽培技術を通じて、
地域や企業、社会が抱える課題解決に取り組んでいます。
苔を美しいと感じる日本人の美意識、苔を愛でる日本文化から、
サスティナブルな苔の魅力を拡げて、緑豊かで皆が幸せな地球へ!
今、世界中で電気自動車(EV)の普及に力を入れていますが、
もしかしたら、いつかここでも資源不足が出てくるかもしれないようです。
リチウムイオン電池には、リチウム、コバルト、ニッケル、マンガンなど
希少資源が使われていますが、もし2030年に世界のEV新車販売が
2000万台を超えると、EVに使われるリチウムは2019年の1.7万トンの
10倍以上が必要になると、国際エネルギー機関は分析しているそうです。
ではどうする?
リサイクル事業を担うDOWAエコシステムでは、EVやスマートフォンで使われた
蓄電池やリチウムイオン電池からリチウムやコバルトを取り出す研究が
続けられているようです。
なんと電池をセ氏700度以上で丸焼きするのだそうです。
”丸焼き”というところがなんだか料理のようで、意外で、おもしろいのですが、
これにより、電解質が蒸発し、感電の危険がなくなり、ケースのアルミニウムが
溶けだし、磁石をつけると鉄がくっつきます。
細かい粉の中に、リチウム、コバルト、ニッケル、マンガンなどが残るのだそうです。
このように読むと、簡単に取り出せそうですが、リチウムの再生は
まだ至難の業だそうで、海外の会社も研究に動いているそうです。
埋蔵されている資源は、今のところ人類が使うには十分足りている計算に
なるそうですが(埋蔵量の国ではチリが多い)、
ただ地球の中にあっても人が使えるようにすぐに簡単に
採掘できるわけではないのですよね。
どこかでいつかは資源不足になることもこれから先は考えられます。
電池が初めて作られたのは1800年ごろと言われています。
すでに電池が誕生してから200年以上がたっているのですね。
もう200年、まだ200年、どちらにも言えますが、
そろそろ、使用した電池から次の電池を創る、という
次のステージに本格的に移る必要が来ているのが感じられますし、
それは技術の話だけでなく、地球に対して人類のマナーでもあるかな?とも思います。
EVもスマホもパソコンも、今の生活にバッテリーはなくてはならない物ですが、
便利に使わせていただいているのなら、ただ使ってただ捨てる、
というだけでなく、
そのあとどのようにまた使えるか、と、智恵を出して試みていくことは、
恩恵をいただいたことへの責任かもしれないです。
人が生活する上でぜったいに必要になるのが、
電気、ガス、石油、水など、様々なエネルギーで、
便利な生活にはこれらの資源、エネルギーがかなり必要になってきていますが、
環境にできるだけ負荷がかからない、素晴らしくて完璧に良い方法は、
まだ見つけられていないですよね。
でも、廃棄物ならたくさんありますし、すでに日本では都市鉱山という概念で、
使用済みの電子ゴミから貴重な貴金属を取り出したりしています。
リチウムイオン電池を初めて実用化したのは日本のメーカーですが、
電池から電池を創ることも日本から世界へ大きな動きになるといいなと思います。
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まだ、余震があるとのことですが、1日も早く落ち着くことをお祈りします。
心あったかニュース新聞1月号は、
人と動物の深い関係についてです。
お互いが必要とする、温かい関係。
人以外でも、誰かのためにがあると
私達は、強くなり、優しくなり、笑顔になる。
そしてそれを見た人もまた笑顔になる。
という内容です。
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12月にメンバーが撮影したフォトをお贈りいたします。
12月は都内はまだ紅葉が見られましたが、
今月はクリスマスの月でもありました。
キラキラのツリー、オーナメント、イルミネーション、
寒い冬でも、観ているだけで暖かくなる感じがしましたね。
子供たちも大人もワクワクしたことでしょう。^^
クリスマスは終わり、まもなく新年を迎えますが、
まだイルミネーションやライトアップが続いているところもありますので、
キラキラの光を楽しんでくださいね。
そして、これからもいつも世界中のハートに暖かい愛と光が届きますように。
クリスマスに合わせて、手作りのリースをつくりました。
金色のキャンドルの光は、ハートをほっこりと暖かくしてくれて、
感謝が溢れてきました。
晴れた冬の日は空気が澄んで、空も紅葉も鏡のように池に写っていました。
見ていると、気持ちも晴れ渡る感じでした。
赤と金色のキラキラは、ハートに染み込んでいきました。
青と白の光の中に、聖夜のキャンドルのようにタワーが浮かび上がっていて、
人は多くても街の空気が静かに感じられました。
今年も一年、ブログをお読みいただきましてありがとうございました。
来年もいろいろと載せていきますので、楽しみにしていただけると嬉しいです。
良いお年をお迎えください。
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今年のクリスマスもあたたかい出来事があったそうです。
千葉県の我孫子市では、25日の早朝、市役所の玄関前にランドセルが5個置かれていたそうです。
添えられていた手紙には、町に活気が戻りつつあること、そしてランドセルを役立ててほしいということが書かれていました。
送り主は、漫画「タイガーマスク」の主人公を名乗り、しかも1人ではなく「たくさんの・・・」と書かれていたそうです。
タイガーマスクの主人公を名乗った贈り物は、2010年12月のクリスマスに、群馬県前橋市の児童養護施設にプレゼントが届いたことが始まりのようです。
そして、その行いに共感した人々が広がり、同様の贈り物が全国の施設に届くという社会現象にもなりました。
殺伐とした世の中で、明かりを灯してくれるような愛のあふれる行動だと感じた人はたくさんいるのではないでしょうか。
私は、今年もタイガーマスクが現れてくれるのかな?と期待しつつも、自分も愛を贈りたいなと思いました。
たとえ物を贈れなくても、身近な人に感謝の思いを伝えたり、遠くの国の出来事を我が事と思いあたたかい気持ちを贈ったり、当たり前のようにいただいている食べ物やそれを育ててくれている人々や水や太陽や空気に感謝したり、すべての生命を育んでくれている地球に感謝したり。
そんな感謝の気持ちを大切にするだけでも、世界は変わっていけるのだと思います。
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“会話”をしているという研究について、こちらのブログでもこれまで
そんな植物たちたちの発する微細な電気信号を、
音に変換して聴いてみようという試みが、世界でいろいろ出てきています。
その先駆けの一つといえるのがアメリカのPlantwaveです。
Plantwaveは噓発見器などにも使われる、皮膚の電気伝導性を
測定するセンサーを使い植物の水分を測定、
光合成などによって変化する植物の水分の微細な動きを
グラフにして音に変換します。
PlantwaveのサイトやYoutubeにいくと、さまざまな植物や、
キノコが奏でる音楽も聴くことができます。
三重県の剪定屋さんが、実際にこのPlantWaveを購入され、
日本のサザンカや、杉の奏でる音をネット上で紹介されているのですが、
なぜか不思議と日本らしい和の音に聞こえます。
朝と夕方では、植物が奏でる音楽のパターンは大きく違い、
植物を剪定した前後でも、音は変化するのだそうです。
音を通じて、植物が生きているリズムを知ることもできるのですね。
PlantWaveだけでなく、カナダの音楽家Tarun Nayar氏は、
キノコの奏でる音楽をtiktokで発信、人気となっているそうです。
PlantWaveもTarun Nayar氏も、人間がより自然、地球に意識を向けて、
より調和して生きることができるきっかけになれば、
と植物の奏でる音楽を広めていきたいと思っているとのこと。
実際に、植物やキノコの奏でる音楽を聴いてみると、
とても心地よく植物たちが一生懸命に生きている、
その息吹をとても身近に感じて、自然をもっともっと
大切にしたいという気持ちが溢れてきます。
ぜひ、みなさんも、植物の奏でる音楽を聴いてみてくださいね。
]]>12月号のメルマガを配信しました。
今回は、2023年の心あったかニュースを1年分まとめてお送りしました。
☆心あったかニュース新聞
https://shin-kokoro.com/iikoto/
世の中には、いいニュース、心があったかくなるニュースが、
じつはたくさんあります。
お互いに助け合ったり、相手を思いやって仕事をしたり。
探すとたくさんの愛があります。
いいニュースを来年もまたたくさん見つけていきたいと思います。
メルマガは無料で、下記のまぐまぐからご登録いただけます。
https://www.mag2.com/m/0001670848
]]>
今年の冬至の日は12月22日です。
冬至の日は太陽の動きに合わせて決められるので、固定ではなく
1日ほど前後することがあります。
地球の北半球では、冬至の日は太陽の位置が1年で最も低く
日照時間も最も短くなる日です。
日照時間が最も短いということは、翌日から日が長くなって行くので
ヨーロッパでは、太陽が生まれ変わる日として、
「太陽の復活を祝う古代ヨーロッパの祝祭」とし
キリストの生誕と結びついたとも言われているそうです。
日本では、冬至の日に「柚子湯」に入ると風邪をひかないと言われています。
端午の節句の菖蒲湯の菖蒲も、柚子も香りが強いので、
邪気を祓えるという考え方があり
江戸時代の銭湯が発祥とも言われているようです。
また冬至に「ん」のつくものを食べると「運」が呼び込めると言われていて
別名、南瓜(なんきん)と言われるかぼちゃを食べる風習ができたようです。
そして、「いろはにほへと・・・」は「ん」で終わることから、
「一陽来復」の願いが込められているそうです。
「一陽来復」の意味を調べてみると
古代中国の書物「易経(えききょう)」が由来で
春が訪れる様子や、悪いことが続いた後に良い方向に向く様子のことだそうです。
そして「一陽来復」が最も使われるのは、冬至だそうです。
冬至を境に、太陽の日照時間は少しづつ長くなっていくので、
柚子湯に入り、南瓜(なんきん)など「ん」のつく食材を食べて、
心身共に健康に保つようにしつつ、
日照時間が日に日に長くなっていく太陽に感謝し、春を楽しみに思うことが、
「一陽来復」と言う言葉に込められているのかも知れないです。
推測ではありますが…
ヨーロッパの「太陽の復活を祝う古代ヨーロッパの祝祭」は
日本で言えば冬至の日であり、この日を境に太陽の日照時間は少しずつ長くなります。
そしてキリストの生誕と結びついたことで
Merry Christmas!(楽しいクリスマス)と言われるようになったのかも
知れないなと思いました。
]]>
福井県大野市は2004年から2年連続、環境省の「日本一星空が美しい町」に選ばれたまちで、
ライトダウン時には市内からも肉眼で天の川が見られてしまうほどだそうです。
山間の南六呂師エリアは暗い自然の夜空を保護・保存する取り組みを進め、“星空の世界遺産”とも呼ばれる「星空保護区」に認定されました。
日本一”の星空をより美しく見られるようにするため、大野市が導入を進めてきたのが夜空を暗くするためのあかり。夜空の暗さを邪魔しない「DarkSky認証」取得品を含むパナソニックの照明でした。
上方光束比0%のLED照明。星空に優しい照明に対してダークスカイ・インターナショナルから与えられる「DarkSky認証」を国内メーカーとして初めて取得した製品で、空への光の漏れがなく、光の明るさはそのままに光が拡散しないよう工夫されているそうです。
環境と観光を両立は、自分達の、地域の良さを大切にして、多くの人に喜ばれる
どっちにもいいことは、あるのだな〜〜〜と思いました。
都会の夜で、天の川銀河を肉眼で見ることはできません。
数少ない星空がきれいな空を大切にしている地域があることは、とてもありがたいです。
本来の空を教えてくれるところに、行ってみたくなりました。
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今年(2023年)12月初旬は、北海道でもオーロラが見えました。
今、世界中で赤いオーロラが観測されているようですが、
北海道でオーロラが見えるのは珍しいことですし、
さらにそれが赤いオーロラであれば、なおとても珍しいです。
よく知られているオーロラは、極地方で観られる薄緑、薄紫などの色ですよね。
今回、SNSではこの赤いオーロラの撮影に成功した写真がいろいろと掲載されています。
写真家のKAGAYAさんも北海道で赤いオーロラを撮影されました。
(KAGAYAさんは、宇宙と神話の世界を描くアーティスト(HPより)ですが、
星空の写真家としても有名な方です。)
写真はもちろん、とても、とても美しいのですが・・!
さすがすごいな〜!と思ったことは、その行動でした。
KAGAYAさんは、11月29日に太陽でフレアという爆発が起きたことを知り、
NASAのシミュレーションを観て、
「12月1日に北海道でもオーロラを見ることができるかもしれないと思い、
仕事の予定を変更し、北海道に行ってみることにしました」
とのことで、以前に星空を撮影された美幌町の美幌峠を選んだそうです。
11月29日に急遽、仕事の予定を変更して、12月1日のオーロラの撮影に成功。
北海道でオーロラが見られるかもしれない、という千載一遇のチャンスを
逃さずに動いていく、プロの方はこのように動いてゆかれるのですね。
自然界のできごとは、本当に一期一会なのだなと思います。
景色の写真を撮っていると、太陽はどんどん動いていくので、
あっという間に光の角度が変わってきたりして、一瞬たりとも同じ光景はないのだなと
感じさせてくれます。
ところで、なぜ今、赤いオーロラが見えるのでしょう?
よく見られる緑色のオーロラは高度100〜200kmのオーロラの
下の部分が見えているそうで、
赤い色の部分は高度250〜400kmくらいの高い部分だそうで、
北海道のような緯度の低いところからは、この高い部分だけが見えるのだそうです。
実際に撮影されたKAGAYAさんも、
一晩中待ってみようと北の空を観ていたら、午後8時半ごろ淡く広がる赤い光が見えた、
そうですが、ピーク時には肉眼でも赤く感じられたそうです。
この赤いオーロラは、日本の歴史書にも登場するそうで、
日本書紀や明月記に「赤気(せっき)」として記録されているそうです。
米海洋大気局(NOAA)宇宙天気予報センターによると、
今、太陽は活動期に入っているので2024年もさらに多くの地域で
オーロラが見えるかもしれない、とのことです。
太陽は、日中はまぶしく見えていますが、人類はまだ太陽まで
行くことはできないほど、宇宙空間は実際には遠いですよね。
でもこのように宇宙の出来事を地上で観たり感じたりすると、
私達も実はいつも宇宙とともに生活しているのだなと、思わせてくれます。
いつもは観られない場所でもオーロラが見えるのは、とても不思議な感じですが、
宇宙の動きにも意識を向けてみると、自分の意識も広がっていく感じがします。
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心の豊かさが、健康につながる
寿命についての研究から、
私達の本質とは?が理解できる内容です。
性善説も性悪説をも超えたところにあると思いました。
もしかしたら、それすら時代と共に進化してしているのかもしれません。
役に立ちたい、giverになること、
Xmas的に言うと、みんながサンタクロースになろう!!!
ということだと思います。
https://shin-kokoro.com/iikoto/
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11月にメンバーが撮影したフォトをお贈りいたします。
紅葉、ネコジャラシ、ススキ、どんぐり、と、すっかり秋の景色となりました。
秋の色は暖かみがあり、豊かな自然界の様子を見せてくれています。
寒い冬に向かう前の実りの時期ですね。
11月のフォトをどうぞご覧ください。
公園の落ち葉に光があたってできた、あたたかな秋色の背景に
ネコジャラシがふんわりと浮き上がって見えてとても綺麗でした。
池を背景に、風にゆれるススキです。
太陽の光を浴びて、キラキラ輝いていました。
黄色のカエデは赤ちゃんの手のような可愛らしさでした。
緑の木々の中で黄金色が輝いていました。
ハウチワカエデと思われます。
今年は紅葉が遅めだったので、まだもみじの緑の葉っぱたちが多い中に
赤く色づいた葉っぱがちょこんとのぞいていました。
都心では、12月に見ごろになるもみじもありますので、
もう少し秋の色を楽しむことができそうです。
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どんぐり銀行は、お金の代わりに落ちているどんぐりを拾い貯めて、
豊かな自然をつくるお手伝いができる銀行です。
当時香川県の松林の里山松くい虫で松が枯れ、
無秩序な開発されたり、産業廃棄物が不法投棄されたりして、
豊かな自然が破壊されてしまっていました。
なんとかして森林を守れないかと考え、
「子供たちに楽しみながら森の大切さを伝え、
すぐに効果はでなくとも、自然とのふれあいを通じて
森を守る大人になってほしい。」との思いから
どんぐり銀行が誕生したそうです。
その後どんぐり銀行は神戸や高知の大川村など全国に広まり、
神戸では、阪神・淡路大震災の木々の復興に使われ、
スタジオジブリのキャラクターグッズ店で あるベネリックなど
賛同する企業もでてきました。
どんぐりを銀行に預けると、貯めたどんぐりの数に応じて
どんぐりの苗木や、協賛している企業で使える ポイントに交換できます。
貯められたどんぐりは、銀行のある自治体や地域によって、
苗木は自分で育てることもできますし、採石跡地や
山火事後の山地緑化に使かってもらうことができるそうです。
現在ではかなりの数のどんぐりが預けられるようになり、
苗木にできないどんぐりは幼稚園や小学校の環境学習用や
クラフトにも使われているそうです。
今年はどんぐりの写真をとりに、あちこちの公園や林を訪れました。
どんぐりはその土地の生態系を守るためにも
鳥や虫たちにとっても大切な食糧なので、
むやみに拾うことは控えたいですが、
公園や道端に落ちているどんぐりが掃除され
捨てられているのを見ていたので
このような取り組みがあることを知り心が温かくなりました。
日本の美しい自然を、本当に大切にしたいですね。
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月の満ち欠けとは、太陽が月を照らす位置関係により、月の見かけの形を変えて行くことです。
太陽と月、そして地球が直線に並んだ時が新月で、新月から三日たった時が三日月。
そして、地球から見て新月から左90度の位置に見る月が上限の月。
そして月が新月の位置から180度の位置に来た時が満月になります。
更に新月から270度の位置が下限の月で、360度の位置でまた新月になります。
(出典:国立天文台HP)
中秋の名月とは、太陰太陽暦8月15日の夕方に出る月とされています。
では、満月の日と中秋の名月の日が、同じ日になるとは限らない理由ですが
国立天文台によると、太陰太陽暦では新月から15日目の夜を十五夜としていますが
実際の月の満ち欠けの周期の半分は15日より僅かに短いため
中秋の名月の日が満月ではない事の方が、多いようです。
2021年の中秋の名月は9月21日、2022年は9月10日で、
そして2023年の中秋の名月は、9月29日でした。
このように太陰太陽暦8月15日の日は、西暦の日にちと異なっているんですね。
恐らく、太陰太陽暦による中秋の名月の日が毎年異なることにより
中秋の名月の日は、ほぼ満月になっているのではないでしょうか。
実際、2021年から今年2023年までは中秋の名月は満月でした。
来年から1日から2日程ずれますが、2030年には中秋の名月の日に満月を見る事ができるようです。
太陰太陽暦を調べてみると、太陰とは月の事で月の満ち欠けを基準にした暦の事だそうです。
古来、微妙な満月とのずれは特別問題ではなく、実りの秋に感謝し
中秋の名月を愛でてきたのだろうと思いました。
11月になり、ススキや木の実、そして紅葉と、秋の色彩に移り変わってきました。
次の満月は11月27日です。
太陽、地球、月の関係に感謝を込めて、月を愛でてみたいなと思いました。
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縄文時代の遺跡から発掘されたものについて、興味深い記事を読みました。
愛知県田原市の貝塚から、犬の墓に添えられた貝殻製アクセサリーが
見つかったとのことでした。
ここは縄文時代後期の犬を葬った墓があるそうで、
今年9月にここから貝殻2点に加工した跡が見つかったそうです。
2cmの巻貝の側面が丁寧に磨かれ、丸い穴があけられていたそうで、
ひも状のものを通して使われていた可能性があるとのこと、
そして、この貝は食用目的ではないとのことで、
市教委は埋葬された犬のアクセサリーと判断した、とのことです。
約三千年前の縄文時代のもので、犬の墓から確認されたのは
国内初とのことです。
縄文時代の埋葬者からは戦った形跡がほとんど見つからず、
長く平和な時代だったのでは、と言われているのは有名な話ですが、
犬の墓もあり、犬用の物も一緒に埋葬されていた、というのは、
心温まる、様々な想像を膨らませてくれるニュースだと思います。
縄文時代の犬も、猟犬や番犬だったのでは、と考えられているようで、
この貝殻もそのようなときに使われたものかもしれないですし、
穴が空いていたら笛のように音を出せたかもしれないですし、
人間が平和に暮らしていたのなら、動物も人間とともに平和に
暮らしていたのだろうなと思いました。
このニュースと同じくらいのタイミングで、動植物と昆虫が、
現在は年4万種絶滅していると言われている、というニュースも読みました。
以前は狩猟などの直接的な理由で動物が絶滅していったそうですが、
今では環境の中に生息地が減っている影響が多いと言われています。
保護活動もたくさん行われていますが、
人の意識として、人も動物も和やかに共生する、という気持ちが高まれば
もっと多くの活動も進むのでは、と思いますし、
人の行動が変わるのは、やはり意識、気持ちがあってこそだと思います。
日本の縄文時代の遺跡からも多くのことに気づいたり、学ぶことができるのは
ありがたいことだと思います。
人も動物も自然界も、みんなで一緒に生きることをもっとやっていけると思いますし、
自分たちが住んでいるところにこのような平和な時代の歴史があったのは
とても誇らしいですし、かつてこのような時代があったのなら、
人と動物、人と自然界、など、きっともっと温かい関係を築いていけますね。
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私もその一人ですが。
なぜ、色が変わるのか?調べてみました。
KSB5chニュースより
昼が短くなり冷え込んでくると落葉樹は冬支度を始めます。
光合成などで作られる養分が減ると、樹木は、エネルギーを節約するため、
徐々に葉の活動を低下させ葉を落とす準備を始めます。
そして、葉の「柄」と「枝」の間に層をつくり養分などの行き場が無くなります。
これが「離層」です。
離層ができると、葉に糖分が蓄積するようになり、それを原料にアントシアニンという赤色の色素ができます。
ちなみに、日当たりがよい葉の方がアントシアニンがよく生成されるため、赤くなりやすいということです。
アントシアニンを作らない樹木の場合は葉緑素が分解されると黄色いカロチノイドだけが残ります。
光り、太陽と植物は本当に密接だな〜〜と思いました。
ギラギラの夏の光の時とは違い、光合成が減っていることでの節約。それが冬支度なんだなと
わかりました。
冬の準備となると、なんとも寂しい感じで、秋をとらえがちですが、
次の準備をして、心おきなく、
緑だけじゃない、違う色の美しさを表現していて、見せてくれているのは、
木々の生命と循環とサイクルなんだとわかると
お祭りのように、収穫の喜びのような感じでもあるのかな〜〜とも思えます。
落ちた葉は、また、木の養分、森の養分となっていきますから、
余分なことがないのが、本当に自然界なんだな〜〜と思えました。
木は1年1年の積み重なった歴史でもあるのだと、
そういう目で、秋を見ていきたいと思いました。
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私も知らなかった〜〜〜。のですが、
なんでだろう?やっぱりすごい偉業をなしたのかな?とか
いろいろ考えたり、思いを古代にはせたりします。
自分の国のこと、もっといっぱい知りたいな〜〜〜と思いました。
教科書や、テレビでは、やっていないけど、
知りたいことは、たくさんありありますね。
いいことニュース11月号は、昔のことです。
https://shin-kokoro.com/iikoto/
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動物行動学者の鈴木俊貴さん(京都大学白眉センター特定助教)が
世界で初めて、「シジュウカラ」という小鳥が「言葉」を操る能力を持つことを
科学的に証明して話題になりました。
鈴木さんは16年に渡り、軽井沢の森の中でシジュウカラの鳴き声を研究。
シジュウカラが、他の鳥に比べても沢山の種類の鳴き声を持ち、
それらを状況によって使い分けていることに気がつきました。
これは単語や文章を操ってコミュニケーションを取っているに違いないと考え、
その証明に挑む決意をしたそうです。
シジュウカラが天敵のヘビに対して『ジャージャー』
という鳴き声をあげる場面を目撃した鈴木さんは
『ジャージャー』は「ヘビ」という単語になっているのではないかと考えました。
この仮説を検証するために、「(1)見せる」、「(2)聞かせる」、「(3)サーチイメージ」
という3段階の実験によって、シジュウカラの『ジャージャー』という鳴き声が
「ヘビ」という単語であることを証明しました。
さらに、シジュウカラが「単語」だけではなく、なんと「文章」を作れることまで発見。
『ピーツピ』は仲間に危険を伝える「警戒しろ」という意味で、
『ヂヂヂヂ』は「集まれ」という意味。
そして、『ピーツピ・ヂヂヂヂ』は、
「警戒しながら集まれ」という意味だと証明しました。
さらに、鳥の「文法」を証明。
鈴木さんは、シジュウカラたちの言葉がここまで進化したのは、
森という生息環境が影響したのではないかと考えています。
シジュウカラはうっそうとした森の中で群れているため、
鳥と鳥との距離が10メートル20メートル離れてることもあり、
お互いに目で追えないような間隔で情報を伝え合うには、
ただ『来て』とかだけじゃなくて『天敵がいるから警戒しながら近づいて』など、
ちょっと複雑な情報を同時に伝える必要があると鈴木さんは言います。
* * *
今回の鈴木さんの「世界初の鳥の言葉を証明」は
日本人が虫の音、動物の鳴き声を「言葉」として聞いていることにも
繋がってるように思いました。
* * *
1987年、東京医科歯科大学の角田忠信教授は
「虫の鳴き声を「声」として認識できるのは、世界中で日本人とポリネシア人だけ」
ということを発見し、証明しました。
角田教授は日本人の脳が他の民族の脳と違う点を生理学的に追求し、
・人間の脳は右脳と左脳とに分かれ、それぞれ得意分野がある
・右脳は音楽脳とも呼ばれ、音楽や機械音、雑音を処理する
・左脳は言語脳と呼ばれ、人間の話す声の理解など、論理的知的な処理を受け持つ
・これは、日本人も西洋人も一緒である
と突き止めます。
そして、虫の音をどちらの脳で聴くかという点で、
西洋人は虫の音を機械音や雑音と同様に音楽脳で処理するのに対し、
日本人は言語脳で受けとめる、ということを実験であきらかにしました。
日本人は虫の音を「虫の声、言葉」として聞いているということを
証明しました。
* * *
人も虫もともに「生きとし生けるもの」として、
等しく「声」や「思い」を持つという
「日本人の自然観」が関係していると言われています。
深まる秋。
色付く木々、虫の音、鳥の鳴き声に心を傾け、
自然とともに生きていることを感じていきたいです。
今年もコスモスの写真を撮りに足を運びました。
「しながわ花海道」は品川区にある勝浦運河をぐるりと囲む2kmにわたる土手です。
かつては雑草とごみの投棄で荒れ放題で、地元の人でも寄り付かない
「危険な場所」でしたが、「勝島運河の土手に花畑を作ろう」を合言葉に
近隣商店街が中心となってプロジェクトが発足。
町会や小・中学校、企業、地域のボランティアのみなさんも協力して、
ゴミや雑草を片付け、土壌を作り、試験的な花の植え込みをくり返し、
試行錯誤を重ねて花畑を作り上げたのです。
現在はNPO「しながわ花海道」が中心となって活動されていて、
春は菜の花と桜、初夏はアジサイとユリ、夏はサルビアとマリーゴールド、
秋はコスモスと、季節に合わせて花が楽しむことができ、
地元のみなさんはもちろん、他の地域からもお花を見に来る
観光客の方も増えてきました。
今年の5月にはしながわ花街道につながっている公園に、
福井県坂井市から譲り受けた1万本のユリの花が咲き誇り、
「ゆりの花1万本 鑑賞ラブウィーク」が開催されたそうです。
今回私が訪れた時は、きれいな黄色とオレンジのキバナコスモスが
土手一面に元気に咲いていました。
小学校や企業の名前が書かれたプレートが埋め込まれた区画がいくつかあり、
地元のみなさんが種や苗を植えられたのだなと思うと、
とても心が温かくなりました。
地域のみなさんの努力で、荒地が四季折々の花々が咲く
自然豊かな場所によみがえった「しながわ花海道」は、
街の中であっても、私たち一人一人の力で
水や緑を守り育て、自然と調和した場所を創っていけるという
とても素敵なお手本だなと思います。
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というニュースをみました。
世界で唯一「モネの庭」の名称を名乗ることが許されている北川村のモネの庭に、
その精神が保たれているかを確認するため、数年に一度訪れているそうです。
庭師の川上裕さんの
「夏がやりにくい、夏場が。でも夏やらないと秋が咲かない、そこが一番問題」
という言葉から、ものすごいご苦労があることがうかがえます。
一時だけ、手を加えるものではないということもわかります。
川上さんは、
「お互いに兄弟としてやろうと前回も言ってくれていることが我々にとって励みになる。ずっとやってきた、モネの精神、モネの絵画の世界を表現することの延長線上にすべてあると思うのでそれをずっと守ってやっていきたい」
ということで、
モネの庭という、美しさは、
時を超えて、国をもこえて、
受け継がれていることに、美ということが、いかに人を動かすかがすごいことだな〜と思います。
モネのイメージが、絵となり、現実の庭園と、日本でなっていることを思うと
モネの想いは、進化という形になったのだな〜〜と
それを成し遂げることができる、人の想いは、パワーだな〜〜と感じました。
美というところは、私達は、共通の何か大きな力をもっていると、思いました。
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9月にメンバーが撮影したフォトをお贈りいたします。
今回は夕景、三日月、コスモス、キバナコスモス、と、
少しずつ秋らしいフォトになってきました。
季節の花は、やはりその季節を見せてくれるなと思います。
コスモスは少しずつ涼しくなるころに咲くので、
どことなく繊細な感じがします。
9月は十五夜があり、また天の川を撮影するには夏の間が明るく写るそうで、
宇宙にも意識が向いたと思いました。
9月のフォト、9月の自然界をどうぞご覧ください。^^
9月19日に神奈川県の鵠沼海岸で撮った夕景です。
日の入りの太陽は、雲の合間で様々な姿を見せてくれました。
日が沈んだ後、富士山のシルエットが見えました。
南の空には三日月が出ていました。
秋桜の季節になりました。
どの色もそれぞれにとても美しいですね!
厳しい暑さにも強いキバナコスモス。
ビタミンカラーのきれいなオレンジ色のお花が秋の訪れを教えてくれました。
新月から二日目の三日月。
日没とともに月の光がはっきり見えてきました。
昼から夜へ、空の色が移り変わるのも神秘的に観えてきました。
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天の川銀河、グレートアトラクター、と、宇宙の話題に続いて、
ラニアケア超銀河団という超巨大な銀河の集合体についてご紹介します。
この超銀河団は、ハワイ州立大学とリヨン大学の研究者たちによって
2014年に新しく提唱されました。
ちなみにラニアケアとは、ハワイ語で「天空/天国」を意味するラニと、
「計り知れない/広々とした」という意味のアケアに由来するものだそうです。
名前からも、とてつもなく広い宇宙を想像しますね。
ラニアケア超銀河団は、おとめ座超銀河団、天の川銀河が属する局所銀河群など
10万個ほどの銀河を含むそうです。
広がりは約5億光年と言われ、その中に私達のいる天の川銀河もあります。
あまりにも大きくて実感がわかないくらいですが、
この超銀河団の外にもまた別の銀河団があるようで、宇宙はどこまで広いのか?
と思います!
ラニアケア超銀河団の中にあるおとめ座超銀河団の中心には
おとめ座銀河団があり、
その中心にはM87という巨大な銀河があるのですが、
この中心にあるブラックホールが、2017年に人類史上初めて撮影された
ブラックホールとして有名になりました。
ニュースで写真をご覧になったことを覚えている方もいらっしゃるでしょうか。
そして、このおとめ座超銀河団を、超銀河団の外から引っ張る力があるようで、
この巨大重力源が「グレートアトラクター」と呼ばれているそうです。
銀河団が集まった超銀河団を外から引っ張る重力源とは、すごい力ですね。
そしてこのグレートアトラクターに引き寄せられているすべての銀河の
超巨大な集合体が、ラニアケア超銀河団と名付けられたとのことでした。
超銀河団というと、あまり馴染みがなかったかもしれないですが、
10万個以上の銀河が存在する集合体とは、まさに名前の通り、
計り知れない、広々とした天空=ラニアケア、ですね!
グレートアトラクターは地球から見ると天の川の方向で、
観測がむずかしいためまだ未知の領域なのだそうです。
ラニアケア超銀河団を超銀河座標の平面に投影した図を
天文学辞典などで見ることができますが、
大宇宙に羽を広げているような美しい姿です。
計り知れない宇宙にはたくさんのナゾがあり、
意識を向けると、その大きさに圧倒されますが、
古代の人たちは満点の星から方角を読んで航海したりしていました。
ラニアケアとは、天測航法を用いていたポリネシアの航海者たちを
称えた名前でもあるそうです。
星を読んで大海原を航海していた航海者たちは、
海の上に広がる星たち見て何を感じていたのでしょう。
天の川の撮影をしたときに、頭上に見える星や天の川を見ていると、
宇宙は遠いのにとても近く感じられる、という不思議な感覚を覚えました。
これから気温が下がってくると、夜空が澄んで見えてきます。
光の少ないところでは、星、天の川も見られますので、
宇宙の大きさに目を向けて、生命ゆたかな地球の美しさの奇跡を
さらに感じていきたいなと思います。
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星がきれいな季節となってきました。
地上では、実りの秋で、秋色となってきましたが、
夜空を見上げると、充実の空となっています。
星と星がつながって、無関係に勝ってに動いているものではない
ということが、無限のなかにあります。
大きなものを知ることで、私達が特別な特別な命であることが
わかって、今生きていることが、とても大切なこととわかります。
そんなニュースをお届けします。
忘れているとしても、私達は、宇宙星々、惑星に囲まれて
大きな動きのなかにいます。
本当は壮大なスケールで動いているのだと思います。
https://shin-kokoro.com/iikoto/
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撮影場所は外房の静かな海辺でしたが、
地上の人工的な明かりの影響で、肉眼では確認できず
Stellariumというアプリで方向を定めて、シャッターを押したところ、
運良く天の川銀河を撮ることができました。
一般的に銀河は、中心から伸びている腕(スパイラル・アーム)と呼ばれる星の集団が
いくつも存在していて渦を巻いているそうです。
地球が属する「太陽系」は、天の川銀河の腕(スパイラル・アーム)の一つである
「オリオン腕」に位置していることが解っています。
そして、天の川銀河のかなり端の方に位置していると言われています。
実は、端の方に位置している地球から、天の川銀河の写真が撮れることが、
とても不思議でした。
先日撮った天の川銀河は、地上から縦に伸びていました。
天の川銀河の中心からかなり離れている地球からだと
銀河の一部を、横から撮っているのかも知れないと思いました。
天の川銀河の直径は約100,000光年と考えられています。
途方もない大きさですね。
アンドロメダ銀河の直径は、220,000光年と天の川銀河よりも大きいとされています。
今回撮った星の光は、数万光年以上前に放たれた光なのかも知れない!
そう思うと、悠久のロマンを感じました。
また、この美しい惑星「地球」に生まれて
天の川銀河を写真に撮った事にも
何らかの意味があるのかも知れないなと思いました。
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うどんの生産量全国一を誇る、「讃岐うどん」で有名な香川県では
うどんをつくる過程で発生する不良うどんの処理が
大きな問題になっていたそうです。
廃棄されるうどんは年間で3000トンにのぼり、
廃棄うどんは化石燃料を燃やして処理されていました。
この問題をなんとかできないかと製麺業者からの声がきっかけで始まったのが
香川県高松市の「うどんまるごと循環プロジェクト」でした。
うどんの製麺をする企業、メタン発酵をはじめとした環境事業を
手掛けていた産業用機器メーカー、自治体、NPO、
地元の小中学校などの教育機関が連携したこのプロジェクトでは、
廃棄うどんを発酵させてバイオガス発電を実現しました。
このバイオガス発電施設では、1トンの廃棄うどんから600kWh/日、
約40世帯分の電気をつくることができます。
年間の廃棄うどんを3000トンとすると、単純計算で約12万世帯分の
発電ができることになるそうです。
そして、発酵したあとにできる食品廃棄物から肥料をつくり、
その肥料を使い農家がまた小麦を育てうどんをつくるという、
まさにうどんまるごとを循環させていく新しい仕組みを成功させました。
この取り組みは県外にもひろがっていて、2022年にはスーパーのライフが
大阪にある自社の食品加工センターに、このうどんプロジェクトの
バイオガスプラントを導入。
これにより外部に排出していた食品廃棄物を使って自社で発電が可能となり、
今後は年間4000トンの以上の食品廃棄物を使い発電をしていく計画だそうです。
地域の大切な食文化を守りながら環境により配慮し、
エネルギーも生み出していくという試みは、本当に素晴らしいと思います。
うどんまるごと循環プロジェクトでは、この新しい取組を知ってもらうため、
うどんでできた「うどん液肥」を使って、環境教育や食育野分野での
普及にも積極的に取り組んでいます。
日本の食品廃棄物は年間500万トンとも800万トンともいわれます。
ぜひ、わたしたちひとりひとりも、自分たちでやれることがないかを
日々の生活の中で見直し、このような新しい動きにも敏感になっていきたいですね。
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昨夜はとても美しい三日月でした。
今年の中秋の名月(十五夜)は、9月29日
十三夜は、10月27日です。
中秋とは、7月から9月にかけての「秋のちょうど真ん中の日」という意味で
旧暦の8月15日にあたります。
お月見には、一年で最も月が美しく見える秋の澄み渡る夜空に浮かぶ十五夜を
名月として観賞しながら、秋の収穫に感謝をするという意味があります。
十五夜に月を愛でる十五夜のお月見のならわしは
唐の時代に中国から伝わってきた月見の歳時と
古来日本にあった月を祀る慣習が合わさったものだそうです。
平安時代には、貴族たちが舟遊びをして水面に映る月を眺めたり、
杯に月を映したりして楽しみました。
江戸時代には月見が庶民に広がり、
お月様に秋の収穫物を供え、
名月を観賞しながら実りに感謝するようになりました。
十五夜は、この季節に穫れる里芋、栗、大豆などの恵みに感謝する
収穫祭であるとともに、
月や太陽をはじめとする宇宙が私たちにもたらす恵み、
宇宙の悠久なる流れへ捧げる祈りの意味があったそうです。
月見飾りには、十五夜には月見団子を十五個並べ、
薄(すすき)の穂、里芋などの秋の収穫とともに
月の出る方角へ正面を向けて供えます。
月見にお供えする薄の穂は、
まだ稲刈り前であるため、薄の穂を稲穂に見立てて、
田への感謝と豊作の祈りを捧げる意味があります。
秋空に浮かぶ中秋の名月を愛でながら、
秋の風に吹かれて、
秋の恵みを感謝とともにいただきたいと思います。
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近年、食品やサプリメントなどでも注目を集める「藻類」
ファッション業界では、藻類を使った染料やインクを開発するスタートアップが登場しています。
現在、品質表示のラベルや、繊維の染料に使われる黒色のインクのほとんどは
石油由来の顔料、いわゆるカーボンブラック(黒色顔料)で着色されているそうです。
カーボンブラックとは、化石燃料を不完全燃焼することで生じる粉末状の副産物で、
安く、効果的なインクとして使用されています。
世界では、ゴムやプラスチック、インクなどさまざまな製品を作るために
1400万トンのカーボンブラックが生産されているといいますが、
実はこのカーボンブラックは、自然生態系に脅威をもたらす存在です。
2021年には、プラスチックの循環利用を促進するアメリカのプラスチック協定で、
2025年までに使用をやめるべき11の「問題があり不必要な」素材の1つにも選ばれました。
そんななか、藻類から作られた新たな種類の「黒」が注目を集めています。
アメリカのバイオマテリアル企業「Living Ink」が開発したのが、
黒色インク「アルジー(藻類)・ブラック」
顔料に使うのは、栄養補助食品企業が運営する藻類の養殖場で発生した廃棄物。
リビング・インクのフルブライト氏によると
「原料はパイプから排出されます。それを独自の工程を通して黒にしています。
カーボンネガティブであり、再生可能で、革新的で、安全なインクが作れるのです」
また、成長が早い藻類は毎日収穫することができ
「多くて年2回収穫するトウモロコシのような従来の作物にくらべ、藻類は生産性が非常に高いです。
100エイカー(40万4686平方メートル)の藻類養殖場を有するサプライヤーが1社あるだけで、
数百万キログラムのインクを生産できます」と説明します。
藻類を使ったインクは、石油由来のインクに比べて、CO2排出量を200%削減できることが分かっているそうです。
イスラエルのバイオテック企業「アルジーイング」は
繊維産業向けに、藻類から作った染料を提供するほか、藻類由来の糸の開発も行っています。
あるコンサルティング会社の調査によると、既存の繊維生産と比較したところ
アルジーイングの技術によって、2030年には27億リットルの排水を節水できる可能性があると推定されています。
微細藻類を使った染料インクを製造する、スウェーデンの「Mounid]は
リビング・インクや、アルジーイングと同じく、
従来の石油由来の染料を切り替えることで、ファッションをデトックスすることを目指しているそうです。
同社のナズランド氏は、
「今日、われわれの衣服の90%には合成染料が使われており、
世界の水質汚染の20%は繊維の染色の工程から発生しています。
危険な化学物質は、安全性の低い労働環境を生み出し、消費者にも脅威となります。
化学物質の10%は繊維に残り、皮膚炎やアレルギー、環境ホルモンとして
内分泌撹乱作用を引き起こす可能性があります」と語ります。
CO2の削減や、排水の削減、水質汚染の減少にも寄与できる、藻を原料とした染料は
今後も開発と活用が期待されます。
実は石油由来の化学染料が使用されるようになったのは、ほんの160年ほど前と言われています。
それまでは、草木の葉や実、根などの植物染料、鉱物染料、貝類や虫などの動物染料といった、
自然の素材が使われていました。
特に植物には様々な効能があり、繊維を染め、肌からその薬効を吸収することから
現在でも、薬を飲むことを「服用」と言うそうです。
天然の染料が、布を美しく染めるだけでなく、健康面でも効果があったとは
自然の力は奥深く、不思議ですね。
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ご紹介します。
日本の林業、里山を救え!大阪の天然木床材最大大手の挑戦
大阪日日新聞
ヤフーニュースより
要約しますと、
日本では、戦争の時と戦後の復興で、木材の需要が高まり、
当時の山は、はげやまとなるほどで、
そのため、台風などで、水害も発生するようになっていたそうです。
そこで、政府は、成長の早いスギやヒノキの針葉樹林を植え、木材不足の解消をしたそうです。
その後木材は輸入が安いため、日本にある広葉樹林の価値は、二束三文状態に低下したということです。
スギやヒノキの針葉樹は、まっすぐなので、製材がしやすいのに比べ
広葉樹は、幹が細く曲がりくねっているものがおおいので、結局は市場価値の最も低いパルプや燃料にされているそうです。
ただ、広葉樹は、水を豊かにし、多様な生物が生息できる環境を作り出してきた。
生物多様性の面からも里山には針葉樹と広葉樹がバランス良く育つ環境が望ましい
そうです。
国内大手床材メーカー「朝日ウッドテック」は、
広葉樹の床材「ライブナチュラルプレミアム オール国産材」を発売。
木材は湿度の高い時期には伸び、逆に乾燥すると縮む。
広葉樹は比重が高いため、伸縮時の力が針葉樹よりも強いという性質がある。
このため伸縮時の力が違う針葉樹と広葉樹のバランスがとれる基材構成を独自開発し、
広葉樹の大量利用に繋がり、これまでよりも広葉樹の市場価値を高めることに貢献をめざしているそうです。
季候や風土の違いで、その地で繁栄する動植物の種が異なるように、
日本の住宅には、古来から自生してきた広葉樹が使われてきた経緯があるそうです。
広葉樹の床材を通じて、日本の里山の原風景、そして林業に携わる人々を守ろうと取り組むがおこなわれている
というニュースでした。
昔の山の風景は、今とは、違っていたのだ〜とわかりました。
もともとの日本の森のありかたを自然に戻したいと思いますし、
よりよい樹とのふれあいを自然なものにしたいとなと感じました。
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誰かの役に立てる、この幸せが
私達の本質
だという内容です。
やってあげる、ではなく
やらせて、いただく
ということだった。というのは、180度変わることだと思いました。
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福井県でコウノトリが生息できる環境を実現するために、
無農薬農法の取り組みが実を結び始め、
10年前に飛来したコウノトリは3羽だったのが77羽まで増加したそうです。
国内の野生のコウノトリは1971年に一度は絶滅しましたが、
兵庫県が旧ソ連から6羽を譲り受けて、繁殖と放鳥に取り組んできたとのこと。
福井県越前市では、コウノトリを呼び戻す農法で、稲作期間中に農薬や
化学肥料を使わず、コウノトリの餌となる水田の小魚やカエルが生きられる環境を
保全しようという取り組みが2009年ごろから始まっているそうです。
(8月24日 日経新聞より)
明るいニュースに嬉しくなりますね。
田んぼにコウノトリが戻ってくる、そのために無農薬の農法に取り組んでいらっしゃる、
とてもワクワクしました。
コウノトリには日本の田んぼで安心して生息してもらいたいです。
絶滅の鳥といえば、朱鷺(トキ)も思い出します。
朱鷺は1900年(明治33年)ごろから数が少なくなり、1926年(大正15年)に
絶滅したと言われたそうです。
ところが、1965年(昭和40年)に佐渡で2羽が発見されたのをきっかけに、
人工飼育や佐渡トキ保護センターの建設など、さまざまな動きが始まりました。
佐渡市でも、栽培期間中は農薬や化学肥料を5割以上削減する、など、
トキの定着に向けて取り組んでいるそうです。
このような取り組みのトキのお米を見かけた方、召し上がった方も
いらっしゃるのではないでしょうか。
朱鷺の羽は、和の色の「朱鷺色」のもとになっていて、江戸時代に生まれた色です。
少し黄みがかった淡くやさしい桃色、だそうで、白い羽の下のほうに
朱色がかった濃いピンク色があり、とても美しく、着物の染め色としても
とても人気だったそうです。
それだけ、江戸時代には身近に朱鷺がいたのですね。
今はまだ写真でしか見る機会がありませんが、桃色、珊瑚色、などに近く、
本当に鮮やかな美しい色です。
それにしても、和の色の名前は、とても風情があります。
名前を聞くだけで、そのもとになった自然の景色が眼に浮かぶようです。
日本人が自然を愛でる心は色の名前にもあふれていますね。
コウノトリも朱鷺もこれから各地の田んぼで見られる日が来るといいなと、
夢が広がります。
無農薬で育つ稲と飛来する鳥たち、
子供たちには、そのような景色を原風景として見てもらいたいな〜と思います。
また、田んぼには日本最小のカヤネズミというネズミが巣を作ります。
500円玉くらいの大きさらしく、写真で見ても、本当に本当に可愛いネズミちゃんです。
ところが・・・
田んぼに巣を作る習性のため、稲を食べる害獣というイメージがあり、
時には駆除されることもあったそうですが、フンを調べてみると、
バッタやイナゴなど、稲を食べるどころか、稲の害虫を食べていたことが
分かったそうです。
カヤネズミも絶滅が危惧されていますが、稲を食べていないということが知られてきて、
巣を見つけても壊さないように呼びかけも行われているようです。
ほかにも田んぼにはたくさんの生き物がいます。
とても豊かな場所です。
生命あふれる田んぼで育ったお米だと思うと、大切にいただこうという気持ちになります。
食べ物のいのちをいただく、食べ物を大切にする、という気持ちは、
自然界の営みの様子を知り、そしてお米を作ってくださる方々がいること、
こういう背景を、見て、聞いて、知って、体験するからこそ生まれるのではないかな、
と思いました。
いただきます、という言葉に込められている意味は、とても大切な心だと思いますので、
お米も大切においしくいただこうと思います。^^
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8月にメンバーが撮影したフォトをお贈りいたします。^^
夏といえば、まずは、太陽!ひまわり!
今年は猛暑となりましたが、燦々と降り注ぐ光はやはり夏ならではの景色ですね。
暑いときは早く涼しくなって〜、と思っても、実際に涼しくなると、
夏の日差しが懐かしくなったりします。
人が生きていく上で、太陽の光は本当に大事なものだなと思います。
また、暑いときは、水が涼し気です!
大自然の中の渓流、滝、はもちろんですが、身近な池、ミニ滝、噴水、小川なども、
水の流れは涼を感じさせてくれます。
日本の夏には風物詩がたくさんあります。^^
風鈴、花火、朝顔、うちわ、扇子、蚊取り線香、打ち水、などなど、
もう9月になりましたが、まだ残暑は続くかもしれませんので、
工夫して季節の移り変わりを感じていけるといいですね。
では、8月のフォト、8月の自然界をどうぞご覧ください。
小さな太陽の花、向日葵!みんなを明るく照らしていますね。
雨上がりの朝。瑞々しく輝く美しい橋。
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人類が地球環境に与えている「負荷」を表す数値です。
「人口1人当たりの消費 x 生産・廃棄効率」という計算式で算出されます。
この値によると、2022年の時点で、世界では一人当たり地球 1.75 個分、
日本では、地球 2.9 個分の資源が必要になってくるのだそうです。
毎年、地球が生み出す資源を人が消費尽くす日(アースオーバーシュートデー)は
年々短くなっていて、今年は8月2日でした。
すでに地球が生み出すことのできる資源をはるかに超えてしまっているので
私たちは、地球の命自体を削って生活しているということになります。
このように、私たちの暮らし方による負荷が可視化されると、胸が痛みますね!
と同時に、これはもう与えてもらうのはおしまいにし、
母なる地球さんに対して、私たちから愛を贈る番!
という強い気持ちが湧いてきます。^^
エコロジカル・フットプリントを減らすために、
昨今、世界中の多くの企業、団体で、様々なSDGSの取り組みが進められています。
でもまずは、私たち個人レベルで私たちは地球の一部であるということを思いだし、
地球さんへの感謝と愛を贈る心と行動をとることが、とても大切だと思います。
森を守る!自然を守る!地球さんに負荷はかけられない!そう思うと
様々なことへ意識が向きます。^^
今年の夏は森と渓谷に写真撮影をしに行きました。
その折、お世話になった森や渓谷に、お礼にゴミ拾いをして帰ってきました。
自然豊かな森や渓谷には人工物は似合いませんね。^^
また、私は書道を習っていますので、使用済みの書道半紙がたくさんでます。
書道反古紙(使用済み書道用紙)などのリサイクルなど
資源の有効利用が教育機関や書道家さんの間で進められていることを知りました。
私も使用済みの半紙はリサイクルしてノートをつくったりしています。
リサイクル時に出る墨の香りはとてもよいものです。^^
必要なものを購入するときも、なるべく環境負荷の少ないものを選んでいますが、
地球さんに負荷をかけない社会のシステムづくりは
誰かがやる、のではなくて、私たち一人一人の意識でつくられていくと、
あらためて感じています。
古来、自然とともに暮らしてきた私たち。
私たちは、母なる大地の子。
日本だけでなく世界中の人たちとも、地球に感謝と愛をもって繋がっていきたいですね。
地球に負荷をかけることなく、生きとし生けるものすべてが
幸せに暮らせる社会づくりは、私たちの地球さんへの意識(=愛)の拡大から。^^
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多かったのではないでしょうか?
数ある花火の中でも、その燃える姿が
人生にもたとえられる「線香花火」は、
日本人にとってとてもなじみ深い花火ですね。
江戸時代から400年の歴史があるという線香花火ですが、
実は国産の線香花火は一度絶滅してしまったのだそうです。
海外産の花火が大量に流入したことにより、
1998年に国内の三大花火産地であった、
長野、愛知、福岡の線香花火工場がすべて閉鎖してしまったのです。
そんな中「なんとしてでも、日本の線香花火の伝統を守らなければいけない」
と同時期に別々に立ち上がったのが、東京の100年以上続く
老舗花火問屋の「山縣商店」さんと
90年の歴史をもつ福岡の「筒井時正玩具花火製造所」さんでした。
国産の線香花火は、松を燻して作る煤をまぜた特別な火薬と
火薬を包む繊維が長くて強く、薄い和紙、
そしてその和紙をどのように撚るかがとても大事なのだそうです。
山縣商店さんは線香花火の産地や職人を訪ね歩き、
愛知県岡崎市の三州火工さんに直談判、
国産線香花火を復活に乗り出します。
そして、2年以上の時間をかけて試行錯誤し、
和紙、染料、火薬、製法のすべてを、
昔ながらの伝統的なつくり方で復活させることに成功しました。
一方、福岡の筒井時正玩具花火製造所さんは、
福岡県八女市にあった国内唯一の線香花火製造所が
廃業するというその時に、製造技術のいっさいの継承を
願い出たのだそうです。
でも、日本の線香花火はすべて自然の素材で作られているので、
レシピどおりやれば上手くいくというものではなく、
筒井時正玩具花火製造所さんも試行錯誤を重ね、
現在は火薬には宮崎産の松煙、紙は福岡県八女市の手すき和紙を使い、
その和紙を草木染めで染め、職人さんが手によって
縒り上げた線香花火をつくられています。
素材選びから、製造工程ひとつひとつにまで、
本当に心をこめて作られている国産線香花火は、
まさに一本一本が唯一無二。
花火に火をつける時の場所、角度、そして空気の乾燥度によっても、
花火の出方、表情、持続時間が異なってくるのだそうです。
伝統の灯を消すまいと立ち上がった方々の情熱で復活した
国産の線香花火の繊細な美しさ、そして日本ならではの
丁寧に自然の声を聞き、自然と調和しながらのモノづくりを、
ぜひ、次の世代にも伝えていきたいですね
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泥干潟の上で活動している魚です。
日本では、沖縄から瀬戸内海沿岸、太平洋沿岸に生息し、
東京湾のトビハゼは、日本の分布域の北限にあたります。
高度経済成長期の大規模開発の前の東京湾の湾奥部は、
広大な干潟があり、トビハゼが広範囲に生息していました。
現在、東京湾のトビハゼは、多くの干潟が埋め立てられたことと
水質汚濁などにより、絶滅危惧種に指定されています。
葛西臨海水族館に隣接する「葛西臨海水族園」では、
開園当初の1989年からトビハゼの飼育を開始し、
2003年からは、最寄りの人工干潟である「葛西海浜公園」の
「東なぎさ」などで継続的に実地調査を始めました。
そして2004年には日本初の水槽内での自然産卵による繁殖に
成功したそうです。
先日、葛西臨海水族館で飼育されているトビハゼの水槽を
見に行ってきました。
鳥などの天敵を確認できるように、目が頭の上にあって、
その姿はとても愛らしかったです。
そして、とても元気に動き回っていました。
新しい生息地となる干潟でも、元気に成長して行って欲しいと思いました。
※参考資料「東京湾のトビハゼのいま」
北限のトビハゼ保全に向けた施設連携による活動
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敷地総面積1,000?からなる東京都新宿区にある新宿区立柏木小学校の「屋上農園」は
年間1トンを超える青果を収穫しています。
「野菜の森」と子どもたちが呼んでいるこのスペースは、
すべての工程を子どもたちと校長先生、
資材提供やスケジュール管理などでプロジェクトの運営を支える企業の担当者が
一緒になって作り上げてきたものです。
テニスコート5面分に相当する屋上のほぼ全面にブルーシートが敷かれ、
その上に培養土を高さ30〜50センチに盛った畝(うね)がいくつもの列をなします。
児童と保護者の有志が毎週末、ここで農作業をし、
1年にわたって大根や小松菜、イチゴやスイカなど20種類を育てています。
参加人数は、延べ1,000人を超えました。
同校が屋上農園を始めたのは3年前。
昨夏には100キロの野菜を収穫した日もありました。
つくった野菜は家族で味わってほしいと持ち帰ってもらうほか、
食育の一環で1年生が収穫した大根をおでん給食に使ったり、
マルシェで地域の住民に子どもたちが販売したりと、
「一石何鳥」もの学びになっているそうです。
竹村校長によると
「屋上農園を開くと毎回、一定数の子が苦手だった野菜を食べられるようになる」。
屋上農園にかかわった子どもたちは栽培体験を通して、
野菜の成長段階から見守ることができるため、
その結果、それぞれの野菜への理解と愛着が湧き、
どの野菜もおしなべて好きになる子が多いのだそうです。
竹村校長は
「校舎の屋上は日照りで気温が高く、野菜作りは基本、うまくいかない」
と話します。
それでも
「畑の中だからこそ、失敗から学ぶ経験ができるのではないか」
と児童が主体的に動けるよう、積極的に仕事を任せるそうです。
屋上農園の取り組みは、各地の教育現場でも広がっています。
武蔵野大学の明石修准教授は
「自然を切り離してきた都市で、消費だけでなくて
創造する喜びや持続可能な社会を知る第一歩になっている」
と話します。
都会と自然の距離が近くなることで
自然に触れて、自然と繋がり、共生へ!!!
期待が膨らみます。
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スマートフォン、パソコン、テレビ、冷蔵庫、エアコンなど、
身近な電気製品から出る電子ゴミ。
電子ゴミの問題は、2020年7月に国連が公表したレポートをきっかけに、
注目を集めるようになりました。
レポートによると、2019年の電子ゴミの排出量は5”,360万トン”
わずか5年の間に21%も増加してしまい、過去最多の発生量を記録しています。
さらに国連によると、2030年までには発生量が“7,400万トン”に膨れ上がり、
2050年までには2019年の2倍の“1億1,100万トン”になると予想されています。
近年ではより優れた性能の電子機器を求めるために、
電子ゴミには、金や銀、銅などのリサイクル可能な金属や、
レアメタルが含まれている場合があり、「都市鉱山」とも呼ばれますが
2019年に発生した電子ゴミの中で回収・リサイクルの対象となったのはわずか17.4%。
また、鉛や水銀といった有害物質だけでなく
温室効果ガスであるフロンガスを含むものもあり、健康被害や環境悪化の懸念があります。
特に近年、スマートホンやタブレット端末などの急速な普及で
まだ使えるのに買い換える人も増え、電子ゴミは増え続けています。
そのような中で、エシカルなスマートフォンの代名詞と言えるのが、
オランダのメーカーが手がけた「Fairphone 」
壊れたら自分で部品を交換して修理することができ、長く使える設計になっています。
「Fairphone」には、3つの方針があり
1,工場の労働状況改善に努める。
2,サプライチェーンと原料となる鉱物の採掘ルートの確保にあたり、人道面に配慮する。
3,製品をできるだけ修理しやすくする。
環境への負荷を少なくし、社会、人にも配慮する取り組みを行っているということです。
この、壊れたら修理して使うという考え方は、日本では馴染み深いもいのだと思います。
例えば着物は、汚れたりサイズが合わなくなったら、洗い張りや染め直し、
仕立て直しをして、デザインや大きさも新たに生まれ変わらせる。
食も、人や動物が出した排泄物からできた肥料を畑に撒き、作物が育ち、それをまた頂く、
という命の循環があります。
食器も欠けたら、金継ぎという方法で、ひび割れさえも
芸術的な価値に変えて再利用してしまいます。
日本家屋は、畳み、ふすま、障子など、
傷んだ部分だけを交換して使うことができるものばかりですね。
ちなみに、日本での電子ゴミを有効的に活用するための取り組みとして、
東京オリンピック開催に向けて
“都市鉱山からつくる!みんなのプロジェクト”が実施されました。
東京オリンピック・パラリンピックで使われる、約5,000個のメダルを、
全国から集めた金属で作ろうというプロジェクトで、
必要な金属を100%回収することに成功しました。
世界的にゴミの問題が課題になっていますが
ものを長く大切に使う、再利用する、という日本人らしい価値感を
まず私たち日本人が見直す時ではないかと思いました。
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夏らしさを感じています。
十分に暑いので、夏ではありますが、
暑さに、お祭りとか花火がくわわることで、
なにか、楽しさというか、風情というか、心にくるものがありますよね。
お祭りについて調べてみました。
「まつり」という言葉は「祀る」の名詞形で、本来は神を祀ること、またはその儀式を指すものである。
この意味では、個人がそういった儀式に参加することも「まつり」であり、
現在でも地鎮祭、祈願祭などの祭がそれにあたる。
日本は古代において、祭祀を司る者と政治を司る者が一致した祭政一致の体制であったため、
政治のことを政(まつりごと)とも呼ぶ。
wikpediaより
古代から、私達は神様をとても意識してきていることがわかりました。
神さま、神様が苦手なら、大きな存在ですね。
大きな自然とか、太陽とか、魂とか命とかは、
私達人にはどう努力しても、その域はコントロールできません。
神様、自然にとても礼を尽くしていた感じがうかがえます。
本来政治は、本当に聖域なんですね。今は清らかなこととは、逆になってしまっている感じを受けてしまいます。
相撲も神様への奉納だし、
豊作をお祝いして感謝をするのもお祭りです。
神様、自然への感謝、これは忘れてはいけないな〜〜と思います。
1年を日々、神様へ奉納するために一生懸命になる、
だから、礼儀正しくもなるわけだな〜〜〜と思いました。
そんな視点で、太陽を国旗としているのですから、
大きな自然、神様と共に
日々、情熱で、心を込めて自然と共にあると
まさに、毎日がお祭り、すごく元気、活気がでてきます。
気持ちを入れただけ、感動がかえってきますよね。
自然、神様と共にある、意識していくことを日々にやっていきたいと思います。
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年々増加する電子廃棄物。
新製品が出ると、何百万という旧式が捨てられています。
2019年の電子廃棄物は過去最高の5360万トン!!
5年間で21%も増加したそうです。
この問題に対して、使い捨てのライフスタイルを変えることが必要だと
多くの人が考えるようになりましたが、では具体的にどうしたらよいのか?
シカゴ大学研究チーム教授らがたどり着いたのは、
「関係性」「絆」「結びつき」。
無機質な機械として扱うのではなく、人やペットのような絆を育てれば
そう簡単には捨てられないはずだ、という考えに行き着いたそうです。
そうして開発された、生きた粘菌スマートウォッチは、
バンドの根元あたりに透明なケースが取り付けられています。
ケースの中は細いトンネル構造になっており、その両端に小さな部屋が1つずつあり
この部屋に「モジホコリ」という粘菌が入っています。
この粘菌に水とオート麦を与えて育ていきます。
栄養をもらった粘菌はスクスク育ち、粘菌の体内を電気が流れ
電子回路として機能する仕組みになっています。
長いことエサや水を忘れてしまうと、粘菌は干上がって、休眠状態になるため
定期的なお世話が必要です。
被験者5人に2週間ほど粘菌スマートウォッチのお世話をしてもらい、
彼らの行動や意識が変わるかどうか確かめてみる、という実験も行われました。
被験者は、普通のペットと人の関係に近い絆を感じたそうで
生きているので愛着もわいて、捨てたり、押し入れにしまっておくことは
できない!と感じた様です。
研究チームは、この粘菌スマートウォッチが、使い捨ての機械ではなく、
思いやりを育むデバイス開発につながることを期待しているそうです。
日本では古代から、万物に神様が宿っていると考えられており
物を大事にすることはごく自然な感覚でしたが
物があふれる現代は、それを忘れてきているかもしれませんね。
小さな菌などの自然界の働き、機械などの無機質なものも含めて、
万物を大切にする心、愛と思いやりをもって、共生していく意識が
最も大切だと感じました。
]]>あじさいの写真を撮っていたときに、花の情報もいろいろと調べていました。
6月のフォトギャラリーにも書きましたが、東京のあきる野市には
あじさい山を造った花咲爺さんがいらっしゃるとのこと。^^
ご両親のお墓参りの道に花があるといいなと思って、
約50年前にあじさいを植え始めたそうで、今では約1万本になり、
満開の時期にはたくさんの人が訪れるそうです。
今では地元の若い方々が情報を発信していて、観光地になっているそう。
来年はぜひ訪れてみたいと思います。
埼玉県秩父市には、過疎化した地元の150年続いた先祖からの畑を
山に返そうと、ご夫婦で花木を植えて畑を閉じられた方がいます。
ムツばあさんのお話しはNHKでも放送され、映画も作られましたので
ご覧になった方もいるかと思います。
茨城県の関東鉄道のある無人駅には、100mほどの花壇があるそうですが、
ここはかつてゴミや自転車が放置されていた所だそうです。
17年ほど前に見かねた近くの方が、許可をもらって花壇を創り始めて、
線路沿いの荒れ地が、今では約100mの四季折々の花が咲く花壇になっているそう。
除草剤も化学肥料も使わずに人の手で育てていて、今では果物も成るそうですが、
花を育てられることに感謝しています、とおっしゃっているそうです。
たまたま今回は関東地方のこのようなニュースが目に入りましたが、
全国各地にこのような話はきっとたくさんあるのでは、と思います。
すごいなと共通して思ったことは、一人で(もしくはご夫婦だけで)始めて、
そのことに周りの人たちも心動かされて、人も集まってきて、
手伝う人も出てきて、、、と、少しずつ広がってきて、
一人の人の優しい心と実行する勇気と力が、みんなを感動させていること、
です。
何か組織だったことではなくても、こうしたらいいな、と思う一人の心が、
美しいものを創り出していくのだなと、
美しいものには誰も感動するし、感動することも美しいなと思いました。
花の美しさは、誰の目にも憩いと癒しの景色を与えてくれるので、
見るだけでも心が和んでほっとしますし、
山が花で満開になったら本当に嬉しいですよね。
駅の周りに花が咲いていたら一日の疲れも吹き飛んで、
優しい気持ちになれますね。
一人の心の力、花の力、は、美しいものを創り出せるのだなと思いましたし
何より、自然界にあるものは美しいなと思います。
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